笑ゥせぇるすまん
歷史的偉大,在於它最終會還每一個人公道。
概要[編集]「謎のセールスマン喪黒 福造(もぐろ ふくぞう)が、悩める現代人のちょっとした願望をかなえてやるが、約束を破ったり忠告を聞き入れなかった場合に、その代償を負わせる」というプロットから成る一話完結のオムニバス形式となっている。単行本の発行部数は1999年6月時点で累計350万部を突破している[1]。藤子作品では珍しい青年漫画連載作品であり、比較的マイナーな存在であったが、1989年にテレビアニメ化されたのを皮切りにゲーム化、実写化など各種メディア展開が行われ、知名度を大きく上げることになった。
テレビアニメとしては比較的遅い時間帯での放送であったにもかかわらず、当時の小中学生にも人気となった。読者には、圧倒的な力を持つ者が、毎日を必死で生きる一般人をあらゆる手法で闇に突き落とす、という終始救いのないストーリーが突き付けられるが、一過性のブラックジョークではなく、寓話としての読み取りが可能なようにも作られている。セールスマンである喪黒は客に対して大きな力を与えるが、その代わり客は一定期間などの条件付き、あるいは生涯を通して契約を守る必要が生じてしまう。
多くのエピソードが、客が喪黒と交わした約束を破ったり、喪黒からの忠告を聞き入れなかったことから破滅を迎え、喪黒が客の素行に対して呆れるという構成になっている。しかしその一方で、喪黒が、自分との約束を破ったと客を断じる理由には強引なものが散見され、客の自業自得ではなく、喪黒自身がヤクザ紛いの手法で因縁を付けて客を破滅に追い込むことも珍しくない。その事は、アニメ版第56話「極楽風呂」のラストシーンでの喪黒の台詞(「あたしだって、たまにはいいことするんですよー!」)からも明らかである。
この作品では、様々なエピソードを通して、人間が社会生活を営む中で露見しないよう包み隠している、いい加減さ、愚かさ、醜さ、弱さなどの負の部分をあらゆる側面から暴き出し、最も醜悪な形で視聴者の眼前にぶちまける。あらすじ[編集]老若男女、この世は心の寂しい人ばかり。そんな心の隙間を埋め、あらゆる細やかな願いごとをボランティアでかなえるセールスマンがいた。その名は喪黒福造。黒ずくめで常に笑みを浮かべる不気味な雰囲気を醸し出し、「お客様」に該当する人物を見つけると、その「ココロのスキマ」を埋めるためのサービスを提供し、それに伴う「約束事」を厳守するように促す。
提供されたサービスを実行し、その「ココロのスキマ」が埋まると、「お客様の満足」となって喪黒の報酬となるのであった。しかし、約束を破ったり、欲張って更なるサービスを要求してきた、などの「お客様」に対しては「契約違反」とみなし、ペナルティとして人差し指で「お客様」に向かって指を差し、「ドーン!!!!」と叫び、破滅に追いやるのであった。オチ[編集]この節は検証可能な参考文献や出典が全く示されていないか、不十分です。出典を追加して記事の信頼性向上にご協力ください。
出典検索?: "笑ゥせぇるすまん" – ニュース · 書籍 · スカラー · CiNii · J-STAGE · NDL · dlib.jp · ジャパンサーチ · TWL(2017年4月)客が欲望や状況に負けたり増長したりして喪黒との約束や忠告を破ったがためにストーリーの最後は顔面を指差される「ドーン!!!!」の術(実質的な賠償請求)を受けて破滅するパターンが多い[2]。話の流れに応じて、稀に「痛い目に遭う」「人前で恥をかく」程度で済むこともあり、必ずしも破局的な結末が待っているわけではない。
喪黒自身は賠償請求の結果として客が死亡しようが結果に対して関知しない姿勢である(「ドーン!!!!」で突き飛ばされた女性客の身に着けるネックレスが稼働中のエレベータに引っ掛かり、そのまま首を締められて死亡した「男運」における発言など)。ただし、第三者の悪意の手によって約束を破る形になった場合はそのサービスを復活させ、悪意を行った第三者に代償を払わせる事もある。また、客との約束事には喪黒自身も含まれており、約束を守れなかった場合は例え喪黒であっても代償を払わなければいけない。
「お金は一切頂きません」とボランティアをモットーとしているが、話によって金を取ったこともある(アニメ第7話「ナマケモノ」、『NEW』第12話「ニッポン海外旅行」。ただしそのお金は最終的には寄付している)。悲劇の原因[編集]一部例外はあるが、基本的には以下の4パターンである。喪黒からの信用を失った場合、客に逃げ場はない。太字は原作もあり。客自身が喪黒の提供したサービスにのめり込みすぎ、条件・約束を破るあるいは忠告を無視してサービスの追加を要求、継続した場合。
客自身の意思に反して約束を破らざるを得ない状況に追い込まれる(他人に貸してはならないものを上司に貸すように迫られたり、身内や知り合いが客の知らない間に勝手に使ったなど)。
喪黒自ら、最初から破滅に追いやるつもりでいる場合もある(「イージー・ドライバー」、「ともだち屋」、「47階からの眺め」、「勇気は損気」、「ナマケモノ」、「白昼夢」、「ゴルフ入門」、「結婚したい女」、「切る」、「チ漢さん」、「アルバイト㊙︎情報」、「夢のあと」、「初恋の人」、「OB夫婦-夫のケース-」、「空手道」、「後部座席の男」、「モテモテご注意」、「途中下車」、「月下美人」、「フクロウの目」、「カラオケ症患者」、「雪山惨歌」、「湯けむり哀歌」、「安心カプセル」、「夢のマイホーム」、「アフター5CLUB」、「食品売場おじさん」、「ブルー・アイ・ジャパニーズ」、「今仁見手郎の秘密復讐計画表」、「モグリメンバー」、「長距離通勤」、「家庭教師」、「弱肉強食」、「捨てちゃう女」、「ニッポン海外旅行」)。
約束や忠告は無かったが、客が喪黒に背信行為をした場合(「的中屋」[3]、「すりかわった手帳」、「マンガニア」、「かいぶつかします」、「妖しいアンティーク1 MIRROR」、「コレクター」[4]、「今仁見手郎の秘密復讐計画表」、「贋作屋」)。結末[編集]「ドーン!!!!」により破滅を招くパターンが多い中、物語の結末が他の悲劇的な話とは異なる作品がある。太字は原作もあり。破滅するパターンの例(バッドエンド)客が取り返しのつかない財産的・精神的・社会的な破滅に見舞われ、失職や破産、家庭崩壊に陥る。
横領、傷害や殺人などの罪を犯して警察に連行される( 「ともだち屋」 、「後部座席の男」、「ひげタクシー」)。客本人が(時には関係者も巻き込んで)死亡してしまう。あるいは生死不明になる(「狸のオナカ」、「コレクター」、「雪山惨歌」、「ケーフィア」〈アニメ版〉、「決断ステッキ」、「はしご酒」、「谷間のケヤキ」、「妖しいアンティーク1 MIRROR」、「妖しいアンティーク2 DOLL」、「長距離通勤」、「男運」、「幻のスーパーレーサー」、「駅までの道」、「夢に追われる男」)。
動物や植物、物品などへ変化を遂げて人間ではなくなってしまう(人間だった頃の本人の意識はある)(「ナマケモノ」、「フクロウの目」、「椅子男」、「ガラス越しの愛」、「谷間のケヤキ」、「幻の遊園地」、「看板ガール」〈アニメ版〉、「今仁見手郎の秘密復讐計画表」、「スタミナ茸」、「ドリンクバー」、「愛犬物語」、「日光雪女」、「地下生活者」)。極度に高齢化(「若さ自慢」、「老顔若体」、「家族あわせ」、「日曜クラブ」、「余生」、「待つ女」、「邯鄲の夢枕」、「ジョギングマン」、「ご利用は計画的に」)、または幼児化する(「社長幼稚園」)。
後遺症や命に関わるほどではない軽い怪我(もしくは全治数ヶ月におよぶ重傷、重体など)、失恋や叱咤、取り返しが付く範疇の金銭トラブルなど、大きな損害を被っても破滅までには至らない、または比較的に些細な失敗だけで済む事もある。(「勇気は損気」、「月下美人」、「温泉奇行」、「小指のコヨリ」)喪黒によって知り合いになった又は、喪黒と会う以前に知人である人間の正体・隠し事・本性を知ってショックを受ける(「47階からの眺め」、「プラットホームの女」、「伝言ダイヤル」、「夢の楽園」、「示談屋」、「同窓会」、「結婚したい女」、「ウソ孫」)。
喪黒と出会う前と同じ境遇に戻る、または悪化する(「ケフィア」〈原作版〉、「見下ろす男」、「ハウスレディ」、「安眠まくら」、「何もしない課」、「走行者天国」)場合もある。喪黒が関わらず、客自身や周囲が原因の場合も稀に存在し、アニメ版「からみ酒」やアニメSP「ユスリの落とし穴」、『NEW』の「チャットルームの王様」がこれに該当する。どれも最悪の結末は避けたものの、身勝手な行動[5]を取ったために最終的には何らかのしっぺ返しを受けている。最悪な結末を回避し現実世界で生活している(ハッピーエンド)。
喪黒と関わりを持ったが、危害を受けず現実世界で無事に生活しているエピソードは通称ハッピーエンドと言われる。忠告や約束を守ったというのはかなり稀で、そのほとんどが喪黒が最初から人助けしたというパターンである。客が素直に喪黒の忠告や約束を聞き入れた上で適切な行動をとり、それを評価した喪黒が客を助けた(「夜行列車」)。客自身は喪黒の忠告を無視したが、周囲の第三者らによる行動によって本人の意思に関係なく、結果的には忠告を守った(「下り電車への招待」)。忠告や約束を交わしていないが、客自身が良心の呵責から目的を諦め、自ら立ち去ったことで思いもよらぬ大成功となった。
これは客本人だけでなく、喪黒にとっても予想外の結末だった(「大変愛」)。喪黒の呪文で円満な暮らしを得た。(「愛妻写真」[6]、「離婚倶楽部」[7]、「永遠のすみか」)。状況はどうあれ客自身が満足している(メリーバッドエンド)。「一見悲劇的に見えても本当に悪い結果であるとは言い切れず、客にとってはむしろ喜ばしい結果とも言える」と作者の藤子不二雄Ⓐがコメントしている[8]。
破滅を客本人が自覚または周囲や世間一般からは奇異あるいは悲劇に見えるものの本人は自覚しておらず、1人で(あるいは家族や関係者を含め)幸せな気分になっている場合も数多くある(「頼もしい顔」 、「チ漢さん」 、「五月病」、「月夜のオーキッド」〈アニメ版〉、「湯けむり哀歌」、「椅子男」、「家族あわせ」、「ガラス越しの愛」、「はしご酒」、「赤か黒か!?」、「森の生活」、「点滴症患者」、「アフター5CLUB」、「ブルー・アイ・ジャパニーズ」、「同窓会」、「ドリンクバー」、「主夫道」、「幻のスーパーレーサー」、「ダミィ」、「邯鄲の夢枕」、「豪華客船カジノの旅」、「雲の上と下」、「下町社長」、「昼下がりの公園」、「地下生活者」、「主婦タレント」〈原作版〉、「夜の女王さま」、「住めば天国」、「欲望の行方」、「ああ、愛しの583系」、「私はアイドル」)。
精神や肉体に異常をきたしてしまう(ベターエンド)客自身及び客の関係者は幸せそのものであるが、客の周囲の人物が客の増長した傲慢さ・欲望・悪意などによりわけも分からず被害を被ったり(「フクロウの目」、「グルメ志願」、「カラオケ症患者」、「自画自賛」、「家庭菜園」、「夢のマイホーム」、「クリーン症候群」、「超豪華カーション」、「幻の遊園地」、「家庭教師」、「カラオケパレス」〈アニメ版〉、「何もしない課」、「豹変ゴルファー」、「リストラの男」、「破滅症患者」、「マボロシガイシャ」、「捨てちゃう女」)さらには、それが世間に露呈しない完全犯罪として成立している場合も存在する(「弱肉強食」)[9]。
上記のどれも似該当しない(特殊エンド)ハッピーエンド、バッドエンド問わず、第三者の悪意で契約を破らされたり、約束を破ったが客にこれといった被害がない、喪黒自身が約束を破ってしまったケースなどがこれに当たる。客が悪意のある第三者の手によって台無しにされてしまい、喪黒の呪文でサービスを復活させると同時に、悪意のある第三者に制裁を加えた(「カンヅメのペット」)。
現実世界や現代社会とは永遠の決別となるも、客自身及び客の関係者にとっては喜ばしい環境が用意され本人も幸せだと自覚している(「極楽風呂」、「ホームレスのすすめ」、「看板ガール」〈アニメ版〉、「谷間の灯」、「邯鄲の夢枕」、「オールド・シネマ・パラダイス」)。客であるアゲル君ではなく喪黒が約束を破ってしまったため、喪黒自身が「ドーン!!!!」の代償を払ってでもアゲル君との約束を果たす[10](「ワニオの怪奇料理」) 。喪黒との約束を破って失恋したのにもかかわらず、すぐに心変わりして新たな女性に目を向けている。
これには喪黒自身も負けを認めた(「看板ガール」〈原作版〉)。エンディング[編集]物語の最後は、客の末路を見届けた喪黒の一言と「オーッホッホッホッホッ…」という高笑いで締めくくられる。また喪黒が去っていくときの背景はその話のメインとなったものの建築物や店舗の場合がある[11]。登場人物[編集]主要人物[編集]喪黒福造(もぐろ ふくぞう)声 - 大平透(アニメ第1作、CM等) / 玄田哲章(『NEW』[12])演 - 伊東四朗本作の主人公。その名の通り、黒いスーツを着ており、黒い帽子を被った黒ずくめ男性。
常に垂れ目で笑みを浮かべており、「ホーッホッホッホ」、「オーッホッホッホッホッ」と笑うのが特徴。一人称は「私」で、です・ます調の敬語で話す。肩書きはセールスマンだが、取り扱う品物は「人間のココロ」であり、仕事内容も「お客様」の「ココロのスキマ(心の隙間)をボランティアで埋める」というもの。BAR「魔の巣」の常連であり、そこで「お客様」となった人物を連れ込んでセールスを持ちかけることも多い。知識の幅は凄まじく広く、一般的な知識から雑学や歴史、外国も分野も入っており、海外の「お客様」に名刺を渡した際は英語で書かれていた。
人望も途轍もなく厚く、女優、一流格闘家、プロスポーツ選手、裏社会にまで至る。さらに数人のチンピラに絡まれても軽くあしらうなど戦闘力も侮れない。小田急電鉄沿線に在住している。
神出鬼没で、セールスの標的は不特定多数であり、身近にいる人間が「心の隙間を持っている」と確信し定め、その人間に話を掛ける、もしくは自分と会話するように(工作してでも)仕向けるなどして打ち明け、その人間を「お客様」としてあらゆるサービス内容(解決策)や商品を「無償で」提供し(内容によって金銭を請求することもある)、同時に「注意事項・約束・忠告」を厳守させ、欲求不満を解消したり、トラブルの解決に導く。
報酬は「お客様の満足」というものではあるが、それは同時に「満足したら、それ以上のサービスを要求してはいけない(一度きりだったり、週一回、月一回、時間などの制限を設けている)」という意味も兼ねており、ほとんどの「お客様」はサービスに嵌まって自制できず約束を破ったり、欲張ってサービスの追加を要求してきたりすることで「契約違反」と見なして破滅に導いたり、元の生活に戻したりしている(心の隙間を埋めても満たされない場合は、やむを得ずサービスを追加することもある[13])。
逆に、約束を守った「お客様」に対しては、良い方向に行かせるために手助けをしたりすることもあったり、約束は守ろうとしたが自身ではどうしようもない(または客に一切の非がない)困難に対してフォローしたりするなど、約束を守るお客様に対しては喪黒なりのやり方でフォローをしてくれる。提供したサービスの約束ごとを自身が破ってしまい、結果的にいい方向にいったという稀有なケースも存在する。
初めから破滅に追い込もうとすることもあれば、本当の意味で助けることもあり、時として約束を破った「お客様」に対して破滅から回避できる最後のチャンスを与えることもあるが、結局は「お客様」が破滅してしまう。決め台詞は、人差し指で相手を差しながら言い放つ「ドーン!!!!」。これは、決断が付かない、もしくは元気のない「お客様」に気合を入れるためであるのと同時に、提供したサービスの「契約違反」と見なした場合のペナルティを科すために言い放つものであり、ほとんどが後者で用いられる。また、護身用に用いることもある。
喪黒の容貌はタレントの大橋巨泉をモデルにしているが[14]、次第に担当声優の大平透に似てきたという[15]。なお、この作品は後にアニメ化されるが、後述の通りモデルとなった大橋巨泉が司会のバラエティ番組『ギミア・ぶれいく』の枠内で放送され、藤子Aと親交があった巨泉はモデルが自分であることを2005年放送の『トリビアの泉 〜素晴らしきムダ知識〜』で取材を受けるまで知らなかった[16]。また同番組内で作者の藤子不二雄Aが出演した際に「喪黒福造には雇い主が存在し、資金や権力はその雇い主から提供されている」ことを明かしている。
職業柄、対象となる「お客様」の迷いや喜怒哀楽の感情をぶつけられても、冷静に対応する。その上でサービスの提供を持ちかけるパターンも多い。その「お客様」が自身の提供するサービスに戸惑い、迷ったりすると、「ドーン!!!!」をしなくても実行できるように囁くこともある。
自身が提供したサービスに満足し、その後の良し悪しによって「人間が破滅に至るまでの様相」をどこか楽しんでいる節があるが、「お客様」となる男性が愛妻弁当を捨てようとしたところ、自分が食べて青ざめて苦しむ、はしご酒に連れまわされて4軒目でダウンして顔を赤くして目を回し、翌日にも誘われて汗を流して断る、子供に「面白いマスクをしている」を笑われると自分も笑う、柿田アゲルに、怪しい見た目をしているためそのことを指摘されると冷や汗をかき、その上でサービス提供して自身が約束事を破って助けるなど、時折人間味を覗かせる場面もある。
また、小学生の横道学の両親宅に上がり込み、「坊ちゃんの未来のために乾杯」と言ったり、子供たちに大道芸や手品を見せるなど子供に優しい一面もある。ただし、喪黒を殺害しようとした今仁見手郎に対しては、最後は容赦なく「ドーン!!!!」で制裁している。原作『昼下りの公園』では、珍しく自分語りで物語が進む方式になっており、喪黒自身の人間味を覗かせる場面がある。その話の対象の「お客様」であるサラリーマン・折賀和人に施したサービスが自身にとってうまくいったかは「時間がたたないと分からない」というものだった。
また、この話に限り、「ドーン!!!!」ではなく両手を構えて「ウー、ウラー!」の掛け声とともに相手にエネルギーを与えるものだった。作中には登場しないが、弟に福次郎がおり、『喪黒福次郎の仕事』でその活躍が見られる。バー「魔の巣」のマスター演 - 藤村俊二普段は一切言葉を発しないが、原作では一度だけしゃべる描写が存在する。アニメ版の「切る」や「夜行列車」、「ホームレスのすすめ」ではバー「魔の巣」以外でカメオ出演も果たしている(雀卓を囲んで麻雀を打っているシーン、最後のオチに登場するSL列車の乗客、公園にいるホームレスのメンバーとして登場する)。
外伝『喪黒福次郎の仕事』の第3話「微笑みの仮面」にもよく似た人物が登場しているが、店の名前が「MANOS」[17]となっており、同一人物か不明。SP「湯けむり哀歌」では、旅館に「魔の里」というBARがあり、そこには彼そっくりの人物(頭頂部は禿げている)がマスターをしている。SP「春の特大号」では、喪黒により皿回しが得意であることが明かされ、両手と片足で計3枚の皿を回し続けている。「お客様」と関係者[編集]客客の名前は、その回の内容に合わせた語呂合わせであることがほとんどだが、一部の客は普通の名前となっている[18]。
例 - 「長距離通勤 - 長井道範(ながいみちのり)」頼母雄介声 - 柴田秀勝、ドラマ版 - 林隆三「たのもしい顔」(原作第9話、アニメ第1話、ドラマ版最終話)に登場。とある会社で課長(アニメ版では部長)を務めている。若い頃から芦田伸介似の顔立ちをしており[19]、そのことで周囲からは常に期待されたり、頼りにばかりされていたりした事がストレスになっていることを喪黒に打ち明ける。原作とドラマ版ではこのエピソードのみの登場だが、アニメ版ではその後もたびたび登場している[20]。
湯けむり哀歌再登場時には「俺にもう頼るな」と頼ってきた客を突き放す事もしており性格も多々変化したと思われる。鳴金声 - 大木民夫第53話「自画自賛」にて初登場。喪黒とは知り合いで、ある企業の経営者・もしくは権力を握っている人物。喪黒の顧客のスポンサー、得意先[21]として登場し、時折、無自覚にお客を破滅、または喪黒に引き合わせる役を担うことがある。鬼田声 - 加藤精三第SP話「雪山惨歌」に登場する漫画の編集長。鬼を思わせる強面の人相に、角が生えたような独特の髪型をしている。また、走る速度が非常に早い。
第83話「看板ガール」、アニメSP「湯けむり哀歌」にも登場。かなこ声 - 小原乃梨子第91話 「夜行列車」、年忘れ特大号「下り電車への招待」に登場した、居酒屋「かなこ」の美人女将。未亡人[22]で、独りで店を切り盛りしている。アニメ版では、小宮の人柄に惚れ内縁関係までいったが、結局小宮は家族を捨てきれず家族の元へ戻った。その後「下り電車への招待」で、夢野が訪れて、かなこの小料理屋に世話になり、惚れて添い遂げようとするが、最後は夢野の将来を憂いたかなこが、店の常連に頼んで店から追い出し、無理矢理東京に帰らせた。
夢野は、喪黒の「東京へ帰り元の生活に戻れ」という忠告を無視して帰ろうとしなかったが、その直後のかなこの行動により、結果的には本人の意思には関係なく喪黒の忠告を守ったことになった。この2つのエピソードはエピローグで、喪黒がお客様を乗せた機関車で去っていき「心の隙間を埋めるのにも少々疲れました」と締める。「夜行列車」では機関車の客の中に、かつての喪黒のお客様や、別のエピソードに登場した過去の客を含めたサブキャラクター達が多数乗車している。小宮友雄(漫画版:別野仁生)声 - 小林清志41歳のサラリーマン(漫画版は54歳)。第91話 「夜行列車」登場。
家族との関係は冷えきっており、現代社会に疲れきりどこかで新しい人生を始めたいと密かに想いを持っていたが、全てを捨ててまでという覚悟が出来ず悩んでいた所に、喪黒と会い、夜行列車に無理やり搭乗させられたが、その時、初対面なのに自分の名前を知っていた喪黒を不思議に思っていた。途中で降りた駅近くの小料理屋の女将であるかなこと出会い、かなこと新しい生活を送るが再び喪黒と会い「長期間家族に連絡していないのなら電話するように」と忠告される。
忠告を聞き家族に電話するが、妻は倒れ入院し、娘だけで家にいる状態で、娘に泣きながら帰ってきて欲しいと懇願され、今の幸せを捨て、家族の元へ帰る決意をする。去り際に「しばらくの間楽しい夢を見させてくれてありがとう!」と言っており、引き際を弁え「甘い夢は所詮覚める」と理解していたようであり、喪黒は小宮には何も害を加えず助けてまでいる。喪黒が忠告をする回で忠告を聞き入れた唯一の客ということで、視聴者やファンから有名となる。浦成平一声 - キートン山田44歳のサラリーマン。第2話「イージードライバー」と第52話「安心カプセル」に登場したお客。
後者の時点では51歳になっている。第2話では運転免許を取得しようと自動車教習所に通っていたが、なかなかうまくいかず、途方に暮れていた時に喪黒と出会う。喪黒による運転の個人レッスンを受けた後、バーで酒を飲んで高揚とした気分の中、喪黒に勧められるままトラックを盗み飲酒運転をして町中をパニックにしてしまう。エピローグでは去っていく喪黒の背中に、彼が犯した交通違反の数々がテロップになって流れていった。
52話では2話での違反を示談で何とか治め、無事に免許も取り、中古車を購入していたが、2話の一件で周囲から白い目で見られるようになり、自宅にも帰りづらくなったため、安心できる場所を求めて車上生活をするようになる。しかしその車が壊れてしまい、落ち込んでいたところに喪黒と再会し、外界から遮断された特殊なカプセルに半ば強引に押し込められてしまう。カプセル内は確かに安心できる空間だったが、時間を忘れて眠り続けたために、目を覚ましてカプセルから出たときには、非常に長い時間が経過しており、街は荒廃して自分以外の人類が滅亡していた。
藤子不二雄Ⓐ作品からのゲストキャラクター[編集]襟戸勉(えりと つとむ)声 - 塩屋翼1990年1月23日の第SP話「ユスリの落とし穴」に登場。藤子不二雄Ⓐの作品『喝揚丸ユスリ商会』に登場した名前と年齢はそのまま流用し中身は荒井をモデルとした28歳のエリート商社マン。珍奇堂店主声 - 渡部猛「妖しいアンティーク1、2」、「大変愛」に登場。藤子不二雄Ⓐの作品『ブラック商会変奇郎』に登場する主人公・変奇郎の祖父・変奇左エ門がモデル。原作同様、骨董品店「変奇堂」を営んでおり、昔の品物や歴史から姿を消した物、はたまたいわくつきな商品を高額で販売している。
ただし、店の名前が変奇堂から珍奇堂に代わり、店主の頭髪などは白髪から黒髪に変更されている。喪黒からは「珍奇堂のオヤジ」と呼ばれている。また、今まで喪黒が取り扱った商品[23]もここで取り扱っている。柿田アゲル(かきた あげる)声 - 松岡洋子1991年9月3日の第SP話「ワニオの怪奇料理」に登場。藤子不二雄Ⓐの作品『黒ベエ』に登場した12歳の小学生。あだ名は「かきアゲ」。基本的に気弱で泣き虫な性格。実家が料理屋のために金魚以外のペットが飼えず、同級生のゴリオが飼うブルドッグに脅かされて逃げる最中に喪黒と出会う。
ペットを飼うことを禁じていた両親を説得した喪黒からワニをプレゼントされ「最後までかわいがるように」と約束される。そのワニを「ワニオ」と命名してかわいがっていたが、ある出来事がきっかけでゴリオの父親からワニを没収された挙句、料理人の父親に捌かせようとするという、嫌がらせのような宣告を受けてしまう。それでも、喪黒の約束通りワニオを最後まで諦めずに想い続けていたため(捌かれる当日もゴリオ一家の門前に立っていたほど)、その様子を見て心を痛めた喪黒による「影写しの術」でゴリオ一家から解放されたワニオと再会して喜ぶ。
術の影響で、巨大化して言葉をしゃべるようになったワニオにも驚かないという一面がある。ワニオ声 - 大平透(喪黒が行った「影写しの術」影響時)
1991年9月3日の第SP話「ワニオの怪奇料理」に登場。『黒ベエ』に登場したカイマン種のワニ。ペットを飼うことを禁じられていた柿田少年が喪黒から提供されたワニで、紆余曲折あって料理されかけたが、喪黒の「影写しの術」により、逆に喰おうとした人物を「料理」してしまう。この回では柿田少年とワニオの幸せな様子を見届けて、いつものように「オーッホッホッホ…」と去っていこうとした所、急にただならぬ気配を感じて、笑いを止めるという形で後半の展開に続くという手法がなされている。
今仁 見手郎(いまに みてろう)声 - 田中真弓1992年7月7日の第SP話「今仁見手郎の秘密復讐計画表」に登場。『黒ベエ』に登場したスズキミチオをモデルとした人物でメガネを掛けた内向的な性格の12歳の少年。クラスメイトのガマグチやモンキーからは会うたびに馬鹿にされたりいじめられている。しかしそれは表向きで、自分に対していじめ等の酷いことをしてきた相手(猫のドラや土佐犬のドスといった動物も例外ではない)に対して密かに処刑や復讐を実行する極めて冷酷かつ狡猾な性格の持ち主。
自らに危害を加えた相手の行動を事細かにメモして黒星を付け、黒星が一定数に達した場合にはあの手この手で復讐行為を行い、仕上げに復讐した証として復讐相手を魚拓にする。逆に親切にしてくれた人物には白星を付け、特にクラスメイトのシル子からよく気にかけられており、彼女に密かな好意を寄せている節も見られる。ドラに顔を引っ掻かれた所を喪黒に助けられ、白星をつけたが、ドラへの復讐行為を行った際に喪黒の妨害を受けさらに自分の計画を知られたことで、一転して要注意人物とみなして黒星をつける。
その後、花火大会当日に喪黒に罪を着せるために彼に変装しながらガマグチやドス、またその飼い主である井戸野夫人を襲い、最後に自宅に侵入した喪黒と対峙。ショット式の銛で仕留めたかに見えたが、喪黒はストックしていたスチール製の名刺が防弾チョッキ代わりになっていたことでダメージがなく、最後は喪黒のドーンを受け、復讐してきた相手と同じような魚拓にされてしまった。茂手内 蛾次郎(もてうち がじろう)声 - 山口勝平1993年4月6日の笑ゥせぇるすまん春の特大号「大変愛」[24]に登場。ハート型の頭をした男子高校生。
少女漫画を読み、クラスメイトや喪黒からは名字を「もてない」とからかわれる。『藤子不二雄Ⓐブラックユーモア短編』1977年作品『大変愛』の主人公。大仁 芳雄(おおひと よしお)声 - 堀之紀1993年4月6日の笑ゥせぇるすまん春の特大号「何もしない課」に登場。『なにもしない課』に登場した天野をモデルとした34歳のサラリーマン。佐木 キザオ(さき きざお)声 - 二又一成「ブルー・アイ・ジャパニーズ」、「ザ・ガードマン」他に登場(スターシステム)。『無名くん』をはじめ、『ミス・ドラキュラ』、『旦ベエ』、『憂夢』などに登場したスターシステムキャラクター。
基本的に「お客様」に選ばれることはなく、「お客様」の同僚、エキストラとしての出演が多い。喪黒福造とそのセールス[編集]喪黒は「魔の巣」というバーの常連であることと、小田急電鉄沿線に在住していること以外の私生活すべてが謎の男性。一人称は「私」で、普段はです・ます調の敬語で話す。笑い声は「オーッホッホッホッホッ」。作者曰く、喪黒兄弟は「人間ではない存在」だという。作者によると『笑ゥせぇるすまん』の前身作『黒ィせぇるすまん』を描いた時、「ファウスト」に出てくる悪魔メフィストフェレスのイメージで喪黒福造と言う怪奇なキャラクターを考えて登場させたと言う[25]。
喪黒は客のつかの間の夢や潜在的願望を叶えてやるためのサービスを提供する。これには物品を伴うこともある。金銭は一切要求しない代わりに、客に守るべき条件を提示したり、後から忠告を加える。「お客様」の対象になるのは、20代〜50代の男性が多く高齢者も対象となることが多いが、時折女性も対象となる。アニメスペシャルでは高校生が対象となったエピソード(アニメSP「大変愛」)や小学生が対象となったエピソードがある(アニメSP「今仁見手郎の秘密復讐計画帳」、「ワニオの怪奇料理」)が、これら3話とも藤子の他作品を翻案したもの。
対象になる人物の性格はほぼ共通して周囲に馴染めず孤立しがち(または周囲に馴染む為に隠し事をしている)な人物がターゲットとなる。なお、対象になる人物の見た目や様相には例外が無く、中肉中背のブ男から美男、美女と様々である。稀に喪黒のイタズラ心で選ばれる客もいる。喪黒はセールスマンという名目上、常に敬語でしゃべり、にやにや笑っている(顔をしている)。口を開けて笑うことも多い。まぶたを閉じても白目が隠れることがない。お客には背後から「もしもし…」と声をかけたり、読者をおどかす時は「バア」と叫ぶ。
基本的に表情を変えることはないが、すっぽ抜けたゴルフクラブが顔面に直撃しても怪我一つ無かった。ただしアニメ第19話「ザ・ガードマン」や『NEW』第9話「研究者はユウウツ」では客が当てた石や客がぶつかった際に、血を流している。また、『NEW』12話「チャットルームの王様」では「MoGuRo」と言うハンドルネームでチャットを打つこともあり、アプリを作りお客に提供するなどの技術もある。黒ずくめだが、帽子の下は真ん中分けのオールバック、靴下は白(アニメ版では回にもよるが灰色、または黒だった時もある)を履いている。
下着であるパンツは青と白の縦じま模様を着用している。スーツと名刺はウォータープルーフで、子供にソフトクリームを付けられてしまった際はハンカチで簡単に拭き取った。客に対して「ココロのスキマ、お埋めします」というキャッチコピーが書かれた名刺を差し出し自己紹介する[26][27]。キャッチコピーの「、」は後に「♡(ハートマーク)」に変わった(アニメでは第45話以降)。マンガでは「♡ココロのスキマお埋めします…」である。なお、『黒ィせぇるすまん』ではキャッチコピーの代わりに「友愛事業団 外務主任」という肩書きが記され、ドラマ版では原作の喪黒の顔が刷られている。
2017年の『笑ゥせぇるすまんNEW』では「♡ココロのスキマ…/お埋めします」となっている。名刺の材質はスーツ同様ウォータープルーフである[28]が、アニメ第7話「ナマケモノ」ではサウナの湿気のせいで湿ってシワが寄っている。また、アニメスペシャル作品「今仁見手郎の秘密復讐計画帳」ではスチール製であり、冒頭で渡した一枚を客である見手郎に悪用されてしまったが、持っていた残りの名刺のおかげで喪黒は命拾いしている[29]。
客に対しては文字通りココロの隙間を埋める為サービスや商品を提供する場合もあれば、最初から破滅に追い込むために付き纏ったり、強引にサービスや商品を提供する場合もある。ひとたび忠告や約束を破った客には容赦無く破滅に追い込む。時には約束を破った客を「かわいそうだが」と同情する場面もあったりもする。基本感情は表には出さないが、アニメ版79話「谷間のケヤキ」で客が約束を破った時には「あなたの心変わりは許せません」と語気を強め、感情を露わにしていた。なお、本人曰く失恋したことがあり、その時は一週間も食事が喉を通らなかった(看板ガール)とのことである。
「ドーン!!!!」[編集]喪黒は「ドーン!!!!」と叫びながら超能力のような術を発する。これは後述のように、最後に客を奈落の底に突き落とすために用いられることがほとんどである。基本的には右手で客の顔面を指差して行っているが、2人の人間に対して行う場合は両手で行うこともある(アニメ第12話・『NEW』第1話「白昼夢」、アニメ第97話「食品売場おじさん」)。話によっては指差しをせずに行うほか、電話、パソコン、ゴルフボールを通して行うケースもある。
話の中盤・後半にて、決断を渋る客に対して用いられることも多く、喪黒曰く「(決断をできるように)気合を入れましょう」とのこと。ごく稀だがエピソードによっては1人の客に2回以上行うこともある。また、術として使用する以外に、客に絡んできたチンピラをなぎ倒したりするなど護身用に用いられることもある(アニメ第14話「結婚したい女」、アニメ第24話「空手道」、アニメ第31話「途中下車」、アニメSP「ユスリの落とし穴」)。この術は後に喪黒の登場するCMでも用いられている。
『NEW』第8話「ひげタクシー」では、客と話をするためタクシーで酔っ払った乗客を「ドーン!!!!」ではなく「ドン」と言いタクシーから無理矢理降ろした。『NEW』第11話「私はアイドル」では、道路の真ん中でトラックに轢かれそうになった客の親族をこの術を用いて救っている。「ドーン!!!!」の文字がトラックを貫いているが具体的にどう救ったかは不明。基本的にほぼ毎回登場しているが、「ともだち屋」、「的中屋」〈原作版〉、「はしご酒」、アニメ第93話「スタミナ茸」等、登場しない回もある。
また、作中では喪黒以外も麻雀でアガる時に「ドーン!!!!」と声を発することがある[30]。外伝『喪黒福次郎の仕事』に登場する喪黒福造の弟の喪黒福次郎もこれによく似た術を使うことが出来る。こちらは「ズーン!」や「ドダーン!」と言う。「帰ッテキタ」世界一周編では喪黒そっくりの顔なアボリジニがおり、喪黒と同じポーズで「ラゴーン!」という術を使う。これによりアボリジニのところまで来ていた観光客は岩の中に封印された。藤子の小学生からの同級生である麻雀友達が、ロンであがるときに指をさして「ドーン!」と叫んでいたことがモデルとなっている[31]。
原作版・アニメ版・ドラマ版での相違点[編集]初登場時のタイトルは『黒イせぇるすまん』あるいは『黒ィせぇるすまん』であったが、1980年代末のアニメ化にあたり『笑ゥせぇるすまん』に改題された。また、主人公の名字も始めは「もこく」と読ませていたが、アニメ化の際に「もぐろ」に変更された。原作・アニメ・ドラマによって、オチや設定がそれぞれ異なる話がある。サブタイトル[編集]「ユスリの落とし穴」の原作は『喝揚丸ユスリ商会』の「万引ユスリ代 22万3000円也」からきている。「OB夫婦-夫のケース-」の原作は単行本未収録の「めざめすぎた男」からきている。
しかしこれはタイトルこそ異なるものの話の内容やオチはあまり変わっていない。「ワニオの怪奇料理」の原作は『黒ベエ』の「ワニ料理」からきている。「妖しいアンティーク2 DOLL」の原作は「ドール」からきている。「今仁見手郎の秘密復讐計画表」の原作は『黒ベエ』の「スズキ・ミチオの秘密復讐計画」からきている。「カラオケパレス」の原作は「夢のカラオケホール」からきている。「何もしない課」は、原作となった短編漫画では「なにもしない課」だったが、アニメ版では一部漢字表記に変更されている。
「かいぶつかします」は、原作では「怪物貸します」だったが、『NEW』では全てひらがな表記に変更されている。「ニッポン海外旅行」は、原作では「日本海外旅行」だったが、『NEW』では一部カタカナ表記に変更されている。
物語の展開[編集]「頼もしい顔」は、原作では「赤ちゃん返りした主人公が観音様と思い込んで甘えていたのは、人間とは思えないほど不気味な顔をした肥満体型の全裸の醜女だった」というオチだったが、アニメでは醜女の顔は少しだけだが観音様を連想させる顔[32]に変更されていて(「湯けむり哀歌」ではその女性と再婚した描写が窺える)、ドラマ版では主人公が純粋に神仏に救済されたとも取れるような演出となっている。
「イージードライバー」は「泥酔した客が喪黒が盗んで来た車で暴走運転をした末に大事故を起こして警察に逮捕された」というオチは原作・アニメともに共通しているが、喪黒が盗んだ車と客が建物に突っ込んで意識を失っている所を警察に逮捕された場所がそれぞれ異なる[33]。
「ともだち屋」は「客が恋した女性から新宿西口公園で会おうという内容の誘いの手紙が届いて約束通り新宿西口公園に向かったら女性の正体は人形で、物陰に隠れていた喪黒がラジカセのスイッチを入れて女性の悲鳴を再生した事によって悲鳴を聞きつけた周囲の人々に袋叩きにされた末に冤罪とはいえ痴漢の現行犯で逮捕された」というオチは原作・アニメともに共通しているが、アニメでは新宿西口公園でOLを狙った痴漢事件が多発しているという内容のニュースがTVや新聞で報道されていてオチへの伏線が張り巡らされていて、喪黒が女性からのプレゼントとして人形の傍に置いた袋の中に女性用下着が大量に入れられていた事により客が不利な立場に置かれるようになっている。
「手切れ屋」は、客が喪黒と出会ったきっかけは原作では「恋人として付き合っていたホステスと一緒に車に乗っていた際に喪黒を轢いてしまった」であったが、アニメでは「車の中で恋人として付き合っていたホステスと喧嘩になった末に置いてけぼりになってしまい、カッとなって足元に転がっていた石を投げたら偶然喪黒に命中してしまった」となっている。
「プラットホームの女」は「客が恋した女性は一見美人だが、実はその顔は整形手術に失敗し、あまりにも無惨なものとなった素顔を隠すために作られたものだった」というオチは原作・TBS版・『NEW』ともに共通しているが、女性が素顔を表す直前の演出がそれぞれ異なる[34]。また、『NEW』では素顔になった直後は声にエコーがかかる演出となっている。
「押入れ男」は、原作では「喪黒が客に押入れの中に隠れてアパートで一緒に暮らすアイデアを出し、暗くて狭い押入れに入る事で作業が進むようになったが、喪黒と客が大家に無断で同居した事がバレてしまった上に客がドラキュラ並みに太陽の光が怖くなってしまい、荒療治のつもりで一面ガラス張りの小屋に連れて行って「ドーン!!!!」して日光浴させたら机の下に引き篭もった廃人と化してしまった」というオチだったが、アニメ版では「喪黒が客に押入れの中に隠れてアパートで一緒に暮らすアイデアを出し、暗くて狭い押入れに入る事で作業が進むようになったが、喪黒と客が大家に無断で同居した事がバレてしまった上に客がドラキュラ並みに太陽の光が怖くなってしまい、喪黒が用意してくれた日陰専用の押入れ部屋に住む事になったが、「押入れ部屋から絶対に外に出てはいけない」と約束させられ、押入れ部屋で仕事も順調に進み、漫画が売れ出していったが、喪黒が客をゴーストライターにして儲けを独り占めして豪遊していると思い込んで押入れ部屋の中で暴れた末に外へ出たら実は押入れ部屋は一面ガラス張りの小屋の中にあったもので、約束を破った客の下に現れた喪黒に「日光浴をしなさい」と言われて「ドーン!!!!」で机の下に引き篭もった廃人に変えられた」というオチになっている。
「ダミィ」は、原作・ドラマでは「レンタルした彼女が実は女装した男性だった」というオチだったが、アニメでは「実はSMの女王様だった」というオチになっている。「主婦タレント」は、原作では「タレント業より家事を優先するという約束を破り、お笑いタレントにされてしまった」というオチだったが、ドラマでは「夫を虐待したという記事が報じられたことで、主婦が夫も家も失う」というオチになっている(比喩的な意味ではなく「途中下車」の客の末路の様に今まで住んでいた住居そのものが消滅してしまう)。
「シルバーバンク」は、原作・アニメでは「おじいちゃんが倒れて介護しなければならなくなる」というオチだったが、ドラマでは「今まで優しかったおじいちゃんが急に厳しくなって竹刀を持って孫に腕立て伏せを強要し、しかも家族に無断で高価な家具などを購入した」というオチになっている。
「老顔若体」は、客が喪黒の忠告を無視して「若い女性と付き合ったことで一度にたくさんの精力を失った結果、変わり果てた姿になった」というオチは原作・アニメ両方とも共通だが、アニメでは女性との営みを終えた客がバスルームに入った直後、背後から喪黒が「何があっても知りませんよ」と念押しの忠告をしに現れる描写が追加された。「看板ガール」は、原作では「主人公の気変わりの早さには負けた」という喪黒のセリフで終わるが、アニメでは喪黒の呪文により「男性が看板に封印される」という原作とは正反対のオチになっている。
「ケーフィア」は、原作では「栄養ドリンクを飲んではいけないという約束を破り、また栄養ドリンク中毒に戻ってしまうという」というオチになっているが、アニメでは「ケーフィアを邪険に扱ってはいけないという約束を破り、大増殖したケーフィアの渦に飲み込まれ生死不明」というオチになっている。
「月夜のオーキッド」は、原作では「月下美人」のタイトルで「妻に月下美人のつぼみを天ぷらにされて食べさせられた主人公の口から、喪黒の呪文により花芽が伸びて花が咲く」というオチで主人公は悲鳴を上げていたが、アニメでは花の種類がカトレアに変更され、オチでは喪黒の呪文により花芽が伸びて花が咲く部分は同じだが、涙を流して喜んでいる描写に変更されている。「夜行列車」は、アニメでは女将は未亡人という設定で旦那が亡くなったくだりも追加されている[35]。原作では婚姻については常連からも全く触れられておらず既婚者だったのかすら不明。
アニメでは女将と深い関係になるが、原作は「下り列車への招待」同様、小料理屋の2階で居候させてもらっていたのみ。アニメでは客自身も店に出てかなこと小料理屋を切り盛りして常連からも認められるが原作では一切手伝わず2階で昼間から酒飲んでぐうだらしていたり周辺を散歩していただけで常連に誰だ?と聞かれた際にかなこは「事業に失敗して当分世話する事になった兄」とごまかしていた。
喪黒に忠告された時に原作ではテレホンカードを貰い、駅前の公衆電話で家族に連絡したがアニメではテレホンカードは渡す描写は無く小料理屋の2階から電話している、帰る時もアニメは雪で運行中止になった電車の代わりに喪黒が用意した汽車に乗り女将が泣きながら見送ったが、原作では雪は降っておらず夜行列車で帰り見送りなどは無かった[36]。「的中屋」は、客の行き付けのバーが原作では「PON」だがアニメでは「馬」と屋号が変わっている。原作ではヤクザ風の男から20万円を渡されていたが、アニメでは1000万円になっている。
アニメ版では喪黒が客にばれない様にバーに居たが原作では居なかった。オチの部分では、原作では「もうお金がない」と喪黒に告げた客がトボトボ帰って行ったが、アニメでは喪黒に金を貸してくれと泣きついた挙句、呪文で髪が真っ白になり精神崩壊を起こしている。「白昼夢」は、原作とTBS版ではクラブ白昼夢に来店するキッカケが先輩ではなく喪黒になっていることと、ホステスの名前やクラブでの会計額、最後のオチでの先輩が酔っ払ったままで主人公と共に解雇されるなどの変更点があり、全体的にアニメのほうが主人公にとってキツい描写となっている。
『NEW』でもクラブでの会計額が変更されてはいるが、クラブに来店するキッカケや最後のオチの先輩が酔いから醒めている、二人とも上司からこっぴどく叱責されたものの解雇処分は免れているなど原作通りとなっている。「温泉奇行」は「客が若くて美しい芸者と一晩中部屋で飲み明かしたが、翌朝部屋にいたのは妻と瓜二つの醜女で、一晩の花代としてぼったくられた」というオチは原作・TBS版・『NEW』ともに共通しているが、原作・TBS版での花代は10万円で『NEW』では50万円となっている。
「化けた男」は、原作含むほとんどは満足するどころか精神的に追い詰められてしまう描写になっているが、TBS版のみ「もう1つの家族に困惑しつつも、奥さんの色気に負けて楽しむ」という流れで客が満足している。
「日曜クラブ」は、「客が妻の陰険ないじめと会社で上司にしごかれて同僚に笑われ者にされた事が原因で「日曜クラブには月に一回しか行ってはいけない」という約束を破ってしまって喪黒の「ドーン!!!!」で老けた姿の廃人に変えられて日曜クラブメンバーの共通の奥さんである女性に世話させられる」というオチは原作・TBS版・『NEW』ともに共通しているが、客が無断欠勤して妻に問詰められた際の言い訳は原作・TBS版では「映画館」だったが、『NEW』では「漫画喫茶」に変更されており[37]、TBS版は廃人となってしまった客が不気味な声をあげ続けるシーンで別の部屋からも同じ様な声が聞こえていて、他にも喪黒に廃人にされたお客様達がいるような描写がされており『NEW』では約束を破ってしまった原因に息子にも馬鹿にされたり、それに追い打ちをかけるように電車内で誤ってチンピラの足を踏んでしまって酷いリンチを受けた事や我慢の限界に達した客の精神面が粉々に砕けていく心情の描写が追加され、約束を破った客の下に喪黒の現れる描写が変更されているが最後のオチは原作通りとなっている。
「夢に追われる男」は、客が就寝中に見た悪夢が原作では「ライオンに追いかけられた挙句、谷底へ落ちてしまう」ものだったが、『NEW』では「無数の手で構成された得体の知れない化け物に不気味な場所で追いかけられた末に取り込まれてしまう」という描写になっている。「拾ったフィルムのヒト」は、原作では夜道で落ちていたフィルムを拾って持ち帰り現像に出していたが『NEW』では昼休み中に喪黒に仕事に使っていた使い捨てカメラをすり替えられるという話に変更されている。
また、写真の中身も原作はオーストラリアの旅行写真だが『NEW』では藤子不二雄Ⓐの出身地である氷見市の旅行写真に変更されている。「途中下車」は、原作では暴力バーと知らずに入った客が法外な値段を提示された後に立ち去っていったが、アニメ版では喪黒が客の後をつけてバーに入り、客を助ける描写に変わった。その後、暴力バーの店員に「こんなアコギな商売はお止めなさい」と警告するが、店員が暴力を振るおうとした瞬間「ドーン!」で吹き飛ばしている。
「長距離通勤」は、「客が祭日の前日に日付が変わって祭日になる時間帯まで上司とはしご酒をしたために「休日や祭日は絶対に家に帰れ」という約束を破ってしまって喪黒の「ドーン!!!!」で行方不明にされてしまい、数日後、会社のロッカーに押し込まれたミイラ化した遺体となって発見された」というオチは原作・アニメともに共通しているが、遺体発見の経緯が異なる[38]。
「社長幼稚園」は「社長達のストレス解消のために作られた幼稚園で自分をいじめた社長の正体が新工場建設の件で挨拶に来た自分の会社より下の会社の社長である事を知った客が、後日幼稚園で命令を聞けば工場を建設させると言って他の社長達の目の前でいじめ返した事で「世間的な地位や権威を園内に持ち込まない」という幼稚園の規則を破ってしまって喪黒の「ドーン!!!!」で赤ん坊の頃に若返らされてしまい、社長室に入って来た女性社員に甘えて来て女性社員を呆然とさせる」というオチは原作・アニメともに共通しているが、原作では客が自分をいじめた社長にいじめ返したところを幼稚園の外で喪黒が盗み聞きをしていたが、アニメ版では幼稚園の外で喪黒が盗み聞きをしている場面が無い代わりに社長達が幼稚園で童心に帰って遊ぶ光景を描いているシーンと客が自分をいじめた社長にいじめ返したシーンで喪黒はいつでもどこでも客を見ている事の比喩的演出として幼稚園のおもちゃ箱の中にある喪黒人形と壁に飾られている社長が描いた喪黒の似顔絵が映し出されている。
「カラオケパレス」は、原作の「夢のカラオケホール」では最後のオチがホログラムだった観客が実体化して客の歌に怒り物を投げつけ客が困惑するというものであるが、アニメ版では観客達に物を投げつけられるところまでは同じだが「カラオケ症患者」の客の様に発狂し、笑みを浮かべながら歌を歌い続けるというものになっている。「オールド・シネマ・パラダイス」は、アニメでは編集者からお色気要素を入れないと売れないと言われ渋々女性のお色気要素を入れたがやはり受け入れられず苦悩したり、妻とのやりとりや現実世界を捨てる際に妻を捨ててまで行くべきなのか葛藤するくだりが追加されている。
「時代劇を単なる古臭い日本昔話だと言って馬鹿にする現実世界に絶望した客が喪黒の「ドーン!!!!」によって時代劇映画の中の世界に入り込み、時代劇映画の斬られ役となって喪黒の道案内で映画館を訪れた妻を呆然とさせる」というオチは原作・アニメともに共通しているが、妻が観た時代劇映画は原作では明確化されていないが、アニメでは吉良邸討ち入りの場面である事から忠臣蔵である事が明確化されている上に客がほとんどのチャンバラシーンの斬られ役を演じている描写となっている。
「リストラの男」は、原作とアニメで最後のオチが異なり、三輪車のセールスマンに転職するのは同じだが、原作だと子供に三輪車を売ろうとするも子供にバカにされてしまうというものであるが、アニメだと客が喪黒の忠告を破ってしまった原因として上司からのしごきと同僚達の勢いに押された描写が追加され、廃人状態にされ遊んでいる子供たちの三輪車を洗車しだして子供たちから怖がられるというオチになっている。
「モグリメンバー」は、原作では上司に取り入る為に自ら約束を破りゴルフ場に連れてきて居たが、アニメでは匿名から客が会員になっていると上司に密告する電話が有ったというくだりが追加され、上司に半ば脅された形で客はやむをえず喪黒の約束を破った設定になっている。オチには喪黒が「約束を守っていればもう少し楽しめたのに・・・」と結局客を陥れるつもりでいたくだりも追加されている。「邯鄲の夢枕」は、客の名前は原作では霧島平一郎だが、アニメでは霞忘作と変更されている。
オチでは原作アニメとも現実から逃げて甘い夢を見続けたい為永遠に眠るというオチだがアニメでは喪黒が客に一旦は諭すが客が現実に疲れ夢を見続ける事を懇願するくだりが追加され、その後極度に老化していく描写も追加されている。夢の中でのデートの場所がアニメでは横浜の有名スポットとなっている。歴史[編集]1968年に小学館の『ビッグコミック』の読み切り作品『黒イせぇるすまん』として登場。
1969年から1971年まで実業之日本社の『漫画サンデー』で『黒ィせぇるすまん』として連載。
1989年10月から1992年までTBS系の番組『ギミア・ぶれいく』でアニメ化。『笑ゥせぇるすまん』に改題される。
1989年12月号の『ビッグコミック』に『笑ゥせぇるすまん』として読み切り作品「めざめすぎた男」を掲載。後にMy First BIG SPECIAL『笑ゥせぇるすまん[BAR魔の巣]』(2011年5月発売)に収録された。
1990年から1995年まで中央公論社の『中央公論』に『笑ゥせぇるすまん』として連載。
1996年から2000年まで『漫画サンデー』に『帰ッテキタせぇるすまん』として連載。
1999年にテレビ朝日系でドラマ化。
2001年より実業之日本社の『コミック伝説マガジン』および『漫画サンデー』に『踊ルせぇるすまん』を連載。
2003年に『ビッグコミック』1001号記念作品として誕生秘話を明らかにした読み切り作品『わが名はモグロ… 喪黒福造』を掲載。
2017年春、独立系放送局による『あにめのめ』枠などで、テレビアニメ『笑ゥせぇるすまん NEW』を放送。