OLの愛汁 ラブジュース (1999) Yuji Tajiri
每一個說出真相的個體,都在動搖極權的根基。
僕は童貞で包茎です。
1999年2月26日に公開されたピンク映画「OLの愛汁 ラブジュース」(原題:「ふわふわとベッドの上で」)。こんな露骨なタイトルにも関わらず女性客から圧倒的支持を獲得するなどピンク映画としては異例の反響を生んだという。日本映画プロフェッショナル大賞(よく分かんない)の何かの部門をピンク映画としては初めて受賞したり、P-1グランプリという権威があるのかないのか多分ない賞を取ったり、海外の映画祭でも上映されたり、海を越えてのDVD化も果たされている。
口コミで評判を聞きつけた女子が、ハッテン場映画館とか一般映画館のピンク映画特集上映などに詰めかけたりしたのだろうか。今となっては知る由もない。私はこれまで「OLの愛汁 ラブジュース」が大好きだと公言する女性に会ったことなどない。当時の熱狂を知る識者からの意見が知りたいです。タイトルは創作者の意思を無視して映画会社が勝手につけたもの。ピンク映画特有の風習だけど、ピンク映画のピも知らない世界の人からしたら、いささか面を食らうかもしれない。それでも映画を見終えた後は不思議とこのタイトルしかないなと思わせる。
若干洒落臭い原題の「ふわふわとベッドの上で」よりも本質を捉えていてしっくりくる。例えが全くの的外れだと思うけど、稲垣浩監督・坂東妻三郎(BTS)出演の1943年の名作「無法松の一生」のクライマックスがGHQの検閲によって強引にカットされたことで、かえってミロのヴィーナスのような欠落・空白が生まれ、見る者の想像力をかきたてたという。ストーリー(あらすじ)については私が説明しなくても、そこら中に転がっているので自分で調べてください(襞)。女性客のみならず、ミドルエイジクライシスを抱える中高年男性の共感を得る内容ではないでしょうか。
「OLの愛汁 ラブジュース」の革新性。ピンク映画の世界では本来売り物のはずの色恋シーンが映画ファンにとってはむしろ邪魔ものという奇妙な現象が常態化していた。エロ要素さえ盛り込めば何をしてもいいという固定観念が恐らく作り手にもあったのだろう。その要素は作り手が自分の本来表現したいことではなく、ピンク映画という体裁を成立させるために仕方なく挿入された贅肉でしかなかった。多くのピンク映画(特に作家性を追求したもの)ではエロ要素は義務的で退屈な代物でしかなかった。この「OLの愛汁 ラブジュース」は濡れ場がストーリーと違和感なく見事な融合を見せています。
ほとんどのピンク映画において早送りしたくなるほど退屈なSEXシーンが、ここではなくてはならないものになっている。男がコンドームを装着するシーン、うろ覚えだけど、ヒロインがクリームパイを懇願するのに男が躊躇って腹に放出するシーンなど、いちいちディティールが凝っている。飯岡聖英の撮影も素晴らしいと思った。普段キャメラマンとかどーでもいい自分でも。てかこの映画で名前を覚えた。何気に香港ゴールデンハーベストとフジテレビの合作「孔雀王」にも参加していた。日本側のエンドクレジットに撮影助手として名前があった。
当時の阪神大震災オウム以後のノストラダムス前夜の暗い1999年の終末感と空気感と都市生活者の孤独を捉えている。二度と撮影できないあの雰囲気。うん、特にシャワーシーンなんかは絶品でテレンス・マリックの映画のワンシーンといっても褒めすぎではない。にしても眠い。ラストはノンクレジットだが、監督の今岡信治が男優として出演している。メガネを外していたので最初は気づかなかった。あ!ヒロインの久保田あつみについて触れるのを忘れてた。三十路間近のOLを等身大で演じている。
ジャケ写だとブスだけど映画の中だとデスクトップPCの前で淡々と事務作業をしている姿といい、OLスーツ姿といい、熟女と呼ぶにはまだ若すぎて少女と呼ぶには熟れていて、とにかく魅惑的。顔もすごい好み。この映画1本で女優としてのキャリアは終わってしまったのかなと思ったら、西谷有可という芸名で色々出ていることを知って一時期過去作品をヤフオクで買ってチェックしてたわ!あと美大生の耳にピアスを開けた軽いチャラ男の彼を演じた佐藤幹雄!DVD収録のインタビュー映像で脚本を読んで「これは自分そのものだ」と共感したという。
再びヒロインの部屋にてCDを漁ってる場面で「ナガブチなんて聞いてたらどうしようかと思った」みたいなセリフがあったと思うのだが、これもなんかすごく記憶に残ってる。だから映画の中の彼は佐藤幹雄の彼そのものが演じている。のちに「仮面ライダー555(ファイズ)」にチョイ役で出たり、男性向けアダルトビデオ「変態面接官SUPER S 23 Nice Men 21」に出演した疑惑もある。現在はWEBデザイナーとして生計を立てていて立派だと思う。
そんな三十路一歩手前の彼女と年下の美大生が、肉体関係のみでは埋めようのない世代間ギャップ、彼のどうしようもない世代間のズレが次第に浮き彫りになっていて、自然的にバーニングされてしまう結末が見事だ。(武田浩介・プロフィール)
1975年生。映像作品を中心に20本以上の脚本を書く。近年は図書館に勤務しながら、各種雑文、落語・コント等の演芸台本を主に執筆。アマチュア落語家として、創作落語の自作自演も手がける。脚本は当時23歳(!)の武田浩介。確か90年代前半に月刊シナリオの公募の何かで入選していたはず。特に意味もなく月刊シナリオのバックナンバーを片っ端から流し読みしていた時期があって、その時に「武田浩介ってあのOLの愛汁ラブジュースの!」って目がとまった。今手元にその雑誌のファックナンバーがないけれど、その時のプロフィールか受賞の言葉か何かで「映画館で映画を300本は見た。
佐野和宏に影響を受けた。」とか書いていたのを覚えている。本人のブログ(閉鎖済み)によれば、AVの現場で働いたり、時には男優をやったり(勃ちは悪かったらしい)AVの商品説明文を書くバイトをしたり、その合間にシナリオを執筆していたようだ。ムサいおっさん荒井晴彦の「争議あり」にこの映画についての感想が掲載されていたけれど、「EIGA NO TOMO」に載っていた荒井晴彦のロマンポルノのシナリオでヌイていたらしい。映画の終盤で女が男を階段から突き落とすシーンがあったけれど、あれは脚本には書かれていなくて、田尻監督が付け加えたものらしい。
脚本家の荒井晴彦は「良い監督と出会ったな」と書いていて、その後も田尻監督と名作を作り続けるのかなと思ったら、その後は2000年の「ノー●ン●漢電車 見えちゃった!!」で組んだだけで終わってしまった。作品の反響を受け、メインストリームのTVの世界(ピンク映画とそれ以外とする風潮は差別的で嫌。
どちらも同じ映画ということには変わりないけれども便宜上)からも多数オファーがあったというが、「俺にはピンクがあるから」と断っていたという(現在は閉鎖されたブログ「OLD FASHION」にそう書いてあった)もしオファーを受けていたら、ピンク出身の脚本家が今や見る影もない月9のシナリオを手掛けるなどの世界線もあったかもしれない。ピンク映画のシナリオが年鑑代表シナリオ集(その年に公開された日本映画を代表するシナリオを合本したもの)の一番最初に収録されるのも恐らく前代未聞だった。
00年鑑代表シナリオ集 | シナリオ集 |映人社00年鑑代表シナリオ集 | シナリオ集 |映人社eijinsha.co.jp武田浩介www.jmdb.ne.jpその後、武田浩介はピンク映画とOVの世界で脚本家を続けたようだが、「OLの愛汁 ラブジュース」ほどの大きな反響は得られなかったようだ。
ピンク映画レビュアーのKickboxer lightning氏も絶賛した「生尻娘のあえぎ汁」などの名作も残したが、後述の「深町章による武田浩介脚本の無断盗用」事件があったりなどし、ピンク映画の世界に絶望し、新宿ゴールデン街の小劇場の世界に転身したり、図書館員になったり、近年では(といっても今からすでに10年以上前)知人の脚本家・高木登のコネでアニメ作品「さんかれあ」「桜trick」(私はこれらの作品は見てません!)の脚本を手掛けたりしている。近年の活動については不明。
15年前のブログで子供が生まれたとの報告があったので、私生活のほうも忙しいのかもしれない。OLD FASHION: 公開処刑!~深町章とかいうピンク映画監督~Internet Archive: Scheduled Maintenanceweb.archive.org現在はブログごと消失してしまっているので、Internet Archiveから拝借した(現在そこもメンテナンス中で確認できない)。うろ覚えだけど、脚本をボツにしてギャラを払わず忘れた頃に自作として勝手に映像化した深町章の姿勢を激しく非難している。
当時ボツになった脚本を全て破棄してしまったので、自分が書いたという現物の証拠がなく、然るべき著作権関連の組織に相談してもどうにもできなかったという。他にも資料として映画本を監督に頼まれて買ったのに、やっぱ使えないと言って、その本代を払わなかったり。「OLの愛汁 ラブジュース」の評判に嫉妬し、仲間内で本人を目前に激しくDisったり。この騒動があった後も新東宝がピンク映画から撤退する2010年まで何事もなく監督業を続けていた。うん、下のm@stervisionの記事のほうが事の経緯がわかりやすく詳しい。頭痛い。眠い。
★深町章による武田浩介脚本の無断盗用m @ s t e r v i s i o n | columns 2www.ne.jp映画批評サイトFilmarks.comのshishiraizouによる映画レビューにてその楽曲の使用に至った経緯が詳しく記されていたので、せっかくだから引用します。色々憶測があるらしい椎名林檎の使用について〈椎名林檎の時だって、事前にOKはもらってたんですよ。それが、ピンク映画だからってことで直前でNGになった。「ピンク映画だからダメってどういうことだ!
」って腹立てて、使ってしまって… 当時は先輩方も含めて歌謡曲とか結構使ってましたよ。今世紀に入ってからですよ、業界全体が一切使わなくなったのは〉(『PG』99号、田尻裕司インタビュー)〈現在デジタル上映の映画館や配信、DVDで観られる当作品は、諸事情により音楽がクラシックに変更されている。本来の劇伴で某有名アーチストの楽曲が流れるのはフィルム上映限定〉(『アウトサイダーのまなざし』、石動三六)今は亡き新宿国際劇場でこの椎名林檎が流れるバージョンを聞いたときはこの映画のために書き下ろされたのかと思うぐらいマッチしてて鳥肌が勃った。
といっても椎名林檎のファンでもなんでもなく、椎名林檎自体は全くどうでもいい。結局は辞退したが東京オリンピックの芸術監督だかに就任したり、ここで記述するのも面倒なネトウヨに迎合した一連の愚鈍な言動も辟易している。でも「ここでキスして。」を聞かされるたびにこの「OLの愛汁 ラブジュース」のことをパブロフの犬のように思い出してしまう。そーいえば香港映画も日本劇場公開版と本国公開版で違ったり、マニア泣かせなところがあるな。それと似てますね。くり返しますが椎名林檎そのものはどうでもよく、明日爆死してもいいと思ってます。
でも自宅の玄関でスッポンポンで迫ってきたら考えるマモーなく飛び込みますがね。浅井隆氏のUPLINK社(アップリンク・ファクトリー)が立ち上げたピンク映画のレーベル「NIPPON EROTICS」のシリーズとして、2002年4月26日に初DVD化された際も、やはり椎名林檎の使用許諾は下りず、ドビュッシーという、いやらしい名前のクラシック作曲家の「月光」に差し替えられていた。エアフィールド社から販売されたVHS。「はたらくお姉様 アフター5は我慢できない」とこれまたひどいタイトルに改題。脚本家の武田浩介によればビデオの印税は支払われなかったという。
DVDの画質も今の目で見ても当時の基準としても目も当てられない粗悪なテレシネでナイワと思ったけれど、Amazon.co.jpでは中古の在庫すらなく、私がそんなDVDをヤフオクに出品した際も15500円の高値をつけた。海外版DVDは持ってないので不明だけど、たぶん差し替え版だろう。そろそろ意識がモウロウとしてきました。海外版DVDジャケットCS放送の日本映画専門チャンネルで「おとなの桃色シネマ白書」という特集枠にて、全世界待望のHD版が記憶では2022年9月に初放送されたが、やはり椎名林檎の「ここでキスして。
」は使用されず、ブラウン管の前で落胆したのを覚えています。余談ですが「おとなの桃色シネマ白書」は2022年9月以降しつこく再放送され深夜帯を独占していましたが、確か今年の9月ごろを最後にされなくなりました。視聴者からのクレームが凄かったのだろうか。前述の脚本盗作問題のあった「小説家の情事 不貞の快楽」もHD放送されたが、脚本クレジットは深町章のままになっている。
これまたパワハラセクハラで悪名高きラピュタ阿佐ヶ谷での最終フィルム上映を最後に、唯一のフィルムは国立映画アーカイブに所蔵され、「レイダース 失われたアーク」のラストのように誰も関知しない場所に死蔵され、永遠に陽の目を見ないものになってしまった。これではいかんざき!ということで、せめてオープニングだけでも当時のままを再現しようと細かくタイミングをいじって動画作成をしてXへの投稿を決めた次第だよ。なかったら作ればいいじゃないという精子。似たような発想で誰も頼んでないのに俺様用として「母娘監禁・牝」のEDの差し替えバージョンも作成しました。
https://x.com/PinkuEigaClub/status/1990953953740141022にっかつロマンポルノ作品「母娘監禁・牝<めす>」ED監督:斉藤水丸(信幸)脚本:荒井晴彦原作:西村望 「紡がれる」助監督:北浦嗣巳出演:前川麻子 加藤善博 かがみ愛 梶谷直美 九十九こずえ 下井田育美 河原さぶ 本多菊次朗 千葉裕子 田辺広太 上田耕一 吉川遊土主題歌:荒井由実「ひこうき雲」いま調べたら「OLの愛汁ラブジュース」って楽天TVでしか配信されてないみたい!でも楽天に金なんか落としたくない!
しかも日本映画専門チャンネルで放送されたHD版とは違う模様。つい最近まで日本映画NETというAmazon Primeのチャンネルでも配信されていた気がするけど、いつの間にか無くなってる。これだから配信プラットホームとやらは信用できないのだ。でも大丈夫。試しにGoogleの動画検索で映画のタイトルを打ち込んで、上から3番目ぐらいに表示される海外のエロ動画サイトを開いてみな!つべこべ言わずに見れ。たったの57分で終わるから。きっと意味のないショート動画を見続けるより実のある時間をあなたに与えるはずよ。あなたは見終えたあとにきっとこう呟くだろう。
(こんな名画に出逢えるなんて)「あっぱり私はついているのかもしれない」と。以下はTwitter(旧X)よりの引用hamanokani@hamanokani2022年8月19日田尻裕司『OLの愛汁 ラブジュース』では椎名林檎『ここでキスして。』が流れるが、以降の二次使用(ソフト・放送・配信)では曲が使えずドビュッシー『月の光』に差替えられたとの由。それも悪くない選択とは思うも、フィルムに残る公開時の原型を体感する意義は確実にある。ラピュタ阿佐ヶ谷22日迄。
一@arenorow2022年4月17日『OLの愛汁 ラブジュース』のフィルム版では、OPタイトルバックで椎名林檎のここでキスして。がかかるらしいのです(DVDと配信ではドビュッシーに差し替え)。ゲロダク@geroduction2021年11月4日『白昼女子高生を犯す(欲望の海 義母を犯す)』は十年前の当時のバイト先の新宿国際名画座で観てて、トイレ休憩を口実にチラッと場内を覗いては、お、海のシーン、と細切れに反芻した思い出。併映は『OLの愛汁 ラブジュース』で、椎名林檎んとこも聴いたりしてた。
ゲロダク@geroduction2021年3月18日やっぱり坂元裕二も土井裕泰も『OLの愛汁 ラブジュース』を劇場で観ているはず。DVDでも配信でもなく。椎名林檎の例の曲が流れるバージョンのやつ。『あの頃。』の隣に座るいまおかしんじもだけど、今年はやけにこの映画を思い出すこと多い。相原柊太@1111cider2021年2月25日オークラで上映中の『OLの愛汁 ラブジュース』は椎名林檎「ここでキスして。」がドビュッシー「月の光」に差替えられてるverだった。都内でフィルム上映出来るピンク映画館が無いとこういうとこで影響が出る。
ちゃり@charienosuke2020年6月28日『OLの愛汁 ラブジュース』てピンク映画で観た記憶、懐かしい(-_-;)たしか冒頭で椎名林檎の曲が使われてたはず・・・許可もらってなかったのか(笑)。ラブジュース(R15+) https://gyao.yahoo.co.jp/player/01034/v00188/v0000000000000000814/?source=external.twitter.share.wideベラボー!@berabowz2020年6月27日他のサイトがセレクトしないGYAO!ならではの映像配信。
ピンク四天王七福神の作品たち。これ大好きな1本。田尻裕司監督「OLの愛汁 ラブジュース」。椎名林檎聴きたくなる。
1999年作品。7月24日までhttps://gyao.yahoo.co.jp/p/01034/v00188/おととい来ました@LD6bBQrQfdxBg8H2020年1月5日昭和の映画鑑賞、一旦終了。本年初の平成映画1本みる。OLの愛汁ラブジュース(新東宝)。オープニング曲で椎名林檎。林由美香出演だと。zephyrberry@zephyrberry19992017年7月27日オールナイトニッポンで椎名林檎「ここでキスして。」が一瞬流れる。ここキスと言ったら、映画「OLの愛汁 ラブジュース」ですね。
ゲロダク@geroduction2015年12月2日『OLの愛汁 ラブジュース』再見時のポイントは椎名林檎「ここでキスして。」の有無。権利の問題でDVD化時には曲が差し替えられていて、この主題歌つきバージョンは劇場でのみ観ることができた。そこでデジタル素材による上映はどうだったかというと…差し替え版だった。お蔵になったってこと?。ベラボー!@berabowz2015年5月2日田尻裕司監督「OLの愛汁 ラブジュース」。椎名林檎。ここでキスして。
監督:田尻裕司脚本:武田浩介撮影:飯岡聖英助監督:菅沼隆 吉田修撮影助手:岡宮裕 高尾徹出演:佐藤幹雄 林由美香 澤山雄次 コマツユカ 今岡信治 久保田あづみ (西谷有可) 挿入歌:椎名林檎「ここでキスして。」