八九六四
曝光
セクシーレディは誘拐がお好き (1991) Toshio Ooi
Internet Archive · pinku-eiga-society·2026-09-08·Toshio Ooi

セクシーレディは誘拐がお好き (1991) Toshio Ooi

japanesepinku-eiga-societyarchive.orgmovies

他們有槍炮,我們有真相——真相走得更遠。

セクシーレディは誘拐がお好き (1991) Toshio Ooi

大井利夫監督の1991年作品『セクシーレディは誘拐がお好き』は、単なるエロティック・コメディでもなければ、ただの安いミステリーでもない。それはバブル末期の日本が吐き出した、奇妙で、甘く、そしてどこか虚しい香気をまとった、奇妙な芳香剤のような映画である。開始数秒で耳を刺す、気の抜けたパッパラッパーというシンセ丸出しの安い劇伴が、すでに見る者の意思を薄弱にさせる。あの音は、まるで誰かが安物のキーボードを適当に叩いて「まあこんなもんでいいだろ」と投げ出したような、絶望的なまでに気の抜けたリズムだ。ああ、これは真面目に見る作品ではない。

頭を空っぽにして見るべきだ。何も考えずに楽しめる、バブリーで意味のない沖縄ロケ。そう自分に言い聞かせてシートに沈み込むと、画面には沖縄空港に降り立つJAL機の姿が映し出される。石垣島の美しい空撮が続き、空港内ではキャリーケースがベルトコンベアで流れてくる。そこに現れるのが、日本人体型のスーツ姿の宅見恭平、薬丸裕英である。シブがき隊解散後、間もないわけではないが、まだその余韻が残る時期の仕事だ。本当に彼はこの仕事がやりたかったのだろうか。シブがき隊というブランドが消えた後の、ただの元アイドルとしての薬丸裕英。

その表情には、どこか「仕方なく」という影がちらつく。だが、観客としては、その影すらも、この映画の奇妙な魅力の一部として受け入れざるを得ない。スーツの襟元が少し緩んでいる様子や、キャリーケースを引く手つきのぎこちなさまでが、バブルが弾けかけた時代の空気と奇妙に重なって見えるのだ。バスに乗り込む一行。バスガイドを務めるコーディネーター兵頭は、佐藤B作が演じる。オネエ口調で「私、石垣島の歩くハナコと呼ばれてまして、私の知らないプレイスポット」と自慢げに語る兵頭に、宅見がすかさず「あのー、それ(ハナコ)ほかの会社の雑誌です」と突っ込む。

この軽いやり取りからして、作品のトーンはすでに決まっている。真面目な緊張感など微塵もなく、ただただ軽く、陽気に、時に馬鹿馬鹿しく進行する。ドライバーのケントが紹介されると、「ケントちゃ~ん」と手を振る和洋混在の多国籍プレイメイトたち。彼女たちの国籍も肌の色も、まるでごちゃ混ぜのフルーツバスケットだ。金髪の者、黒髪の者、小麦色の肌の者、アジア系の者、欧米系の者、まるで世界中の「セクシー」を強引に一箇所に集めたような、バブル期特有の国際感覚の浅さがそこにある。宅見は「静かに!誤解なき、これはあくまで仕事旅行。ハメを外さないように。

言うまでもないことですが、旅行中の不純異性交遊は禁止!」と釘を刺すが、プレイメイトから「あのー不純異性交遊ってどういうことですか?」と質問が飛ぶと、「あのー、ノーラブ・オア・ノーセックス。オーケー?」と苦笑いする。この英語の多用が、いかにもバブル期らしい。国際化を気取った、浅い、しかし憎めない浅さ。バスの車窓から流れる石垣島の風景は、青い海と緑の木々がまぶしく、まるで「ここは日本ではない、どこか遠い南の楽園だ」と錯覚させるような、意図的な非日常感を演出している。

兵頭のオネエ口調がバス内に響き渡り、プレイメイトたちの笑い声が重なるたびに、観客は「これは本気で撮られた映画なのか、それとも何かの悪ふざけなのか」と、微妙な境界線上に立たされる。ホテルに到着すると、肝心の宅見の部屋がない。満室だ。途方に暮れてベンチに座る宅見に、マイが声をかける。「私の部屋ベッドひとつ空いてるよ」。宅見は慌てて拒否するが、結局女の部屋に行く羽目になる。「みんなに知れたらマズいですよ」と抵抗する宅見に、マイは「私は平気よ。雑魚寝なんてしょっちゅうだもん」とあっさり。

シャワーを許可されたマイがおもむろに下着姿になって着替え始めると、宅見は「ストップ!ストップ!あんた向こうでやってよ!」と制止する。白いブラ姿の女。スーツケースの中にエロ本(投稿系雑誌)を見つけた宅見は慌てて閉める。「業界研究、ちょっとそういう恰好してると心配だから、向こうで後は・・・」。このシーンは、宅見の「女性の肌アレルギー(成熟した女性アレルギー)」という謎設定を強調するためのものだ。ヤッくん演じる宅見は、オタクでペドフィリアで成熟した女性の肌にアレルギーがあるという、実に奇妙なキャラクターだ。

だが、実際の薬丸裕英の過去を思えば、この設定はむしろ皮肉に満ちている。堀ちえみ、三田寛子、早見優、水沢アキといった当時の華やかな女性たちとの関係が取り沙汰され、羨ましい限りの実像と、映画内の「アレルギー持ち」設定の乖離が、観る者に奇妙な笑いを誘う。そして、言うまでもなく薬丸秀美への中出し、はなくそマーケット岡江久美子も、ファンの間では語り草だ。映画はそんな現実の影を、あえて無視するかのように、宅見を純粋で小心な編集者として描き出す。部屋のベッドが一つしかないという設定自体が、すでにエロティックな緊張を孕んでいるのに、宅見はそれを全力で回避しようとする。

その必死さこそが、この映画の笑いの核であり、バブル期の「表向きは清く正しく、裏では欲望が渦巻く」という二重構造を、無意識のうちに体現しているようにも見える。親睦パーティーのシーンは、作品のバブリーな空気を最大限に膨らませる。ディナーに舌鼓を打つプレイメイトたち。「クジラなんか食べる人と仕事できないわ」と言う者に、「じつはね、これサメよ」と返され、「ああ、サメ」「サメよ!」「いいの、サメは悪い動物だから、ううん、おいしい」と納得するやり取りは、言語の壁と文化の違いを茶化し、軽妙だ。

そこにメガネのスタイリストとんぼ(あめくみちこ)に肩を叩かれ、一人離れたテーブルで食べる石垣署のトカチが訪ねてくる。「大々的にですね、風紀を乱すような写真を撮っていただきますと、島の治安にかかわりますので」と釘を刺すトカチ。宅見は「治安?大げさな」と返す。会話の途中で「あっ食べ物落としちゃった~」と美脚を眺めるトカチの姿は、警官でありながらスケベ心を隠せない、愛すべきキャラクターだ。プレイメイトたちは「あの人ちょっといいよね」「私ちょっとナンパしてこようかな」と囁く。酒の席ではスタイリストとんぼが「何を偉そうに~私あなたの付き人じゃないわよ!

」とわめき、宅見を「こわ~い」と言わせる。酒の追加を巡る言い争いから、水をぶっかけられる宅見。とんぼは「一生そうやってろ!たく」と怒って飛び出す。メガネ女のこの怒りは、若いモデルたちへのライバル意識が滲み出ている。宅見が「まさかこの子たちにライバル意識ですか?」と指摘すると、とんぼは「なに?なんだって?なによこのカイワレ大根!」と逆上する。このシーンは、バブル期の女性のヒエラルキーや、年齢に対する焦燥を、コミカルに描き出している。パーティーの照明は少し黄ばんでいて、テーブルに並ぶ料理は一見豪華だが、よく見るとどこか安っぽい。

ワインのグラスがぶつかる音、笑い声、とんぼの怒声が混じり合い、まるでバブルの宴そのものが、すでに終わりかけていることを暗示しているようだ。トカチのスケベな視線が美脚に釘付けになる瞬間は、観客の視線と重なり、自分もまた「見る側」であることを自覚させる、巧妙な仕掛けでもある。謎の男(坂本あきら)が腕を組んで「さてと、どうやって接近するかな?」とつぶやく。彼こそが私立探偵の熊田だ。夜、ベッドの上でマイが接近を試みるが、宅見は「僕、女性の肌アレルギーなんです。それも成熟した女性の。みんなに内緒ですよ」と拒否する。この設定が、作品全体を通じて宅見の行動原理となる。

バーで一人飲んでぼやくとんぼに、熊田が酒を差し出す。「下心とはあまりにさびしいです。スタイリストという仕事も大変ですね。ガキの相手で。今の世の中ガキ社会だから。みんな成熟した女性の扱い方を知らないんですよ」。とんぼは「そうかもしれないわね」と心を開く。熊田は「モデルたちの中にコカインの運び屋がいるんです」と偽りの情報を流し、Gメンを匂わせる。この時点ではまだ正体を明かさない熊田の、滑らかな話術が印象的だ。

バーの薄暗い照明の中で、とんぼのメガネが光を反射し、熊田の顔が半分影に隠れる様子は、まるで二人がすでに何かを共謀しているかのような、不穏な美しさを醸し出している。宅見のアレルギー設定は、ただのコメディ要素ではなく、バブル期の過剰なセクシュアリティに対する、奇妙な抵抗の象徴のようにも感じられる。成熟した女性を拒否し、どこか幼いものを求めるという設定は、当時の「ロリコン」ブームの影を、無自覚に映し出しているのかもしれない。翌朝、本格的に撮影が始まる。ビーチサイドでおっぱいを出しまくるプレイメイトたち。スタイリストとんぼは「顔色よくないわー。

もっとチーク入れたら」とテキパキ動く。宅見が「とんぼさん、機嫌直してくれたんですね。恩に着ます」と言うと、「あたしはいつだってご機嫌よ。プロですもの」と返す。石垣署のトカチが自転車で駆けつけるが、制止される。カメラマンが「さあ行くよーみんな脱いでー」と指示を出すと、ゆうこが逃げて物陰に。「また出たか。ヌード恐怖症の子が」ととんぼ。宅見が説得に行くが、ゆうこは「ごめんなさい宅見さん。お父さん、私の裸の写真なんか見たら・・」と泣く。プレイメイトたちは「女は女同士」と宅見を追い払う。やがてGO!バイバーイと脱走する彼女たち。

ロケバスを強奪し、スタッフを置き去りにする。この集団脱走シーンは、作品のハイライトの一つだ。自由奔放なプレイメイトたちのエネルギーが、画面から溢れ出す。ビーチの砂浜に広がる青い海と白い砂、そこに転がる下着やタオル、はしゃぐ裸体のコントラストが、バブル期の「解放」と「消費」を視覚的に体現している。ゆうこの涙は、ただのヌード拒否ではなく、どこか純粋な心の残滓のように見え、その後の脱走劇がより痛快に感じられる。バスが砂埃を上げて走り去る瞬間、残されたスタッフたちの呆然とした表情が、まるで「これが仕事なのか」と問いかけるようだ。

バギーカーで現れた兵頭とケントが、彼女たちを連れ戻す。「ここに来るとね、気分がラテン系になるんですよ」との言葉通り、ビーチでは全員ヌードになって水をかけ合い、童心に戻ってはしゃぐ。浅瀬に流れ着いたスキャンティーを見て心配する二人だったが、無事に連れ戻す。石垣署の警官も現れ、「生きててよかったー!」と安堵する。宅見は「今後こういうことがあったら契約解除します!」と釘を刺すが、プレイメイトらにオタク・ロリ・女性の肌アレルギーだと悪評を暴露され、完全にナメられてしまう。「明日は朝からジャングルで昨日の撮り残しからやります!9時にロビー集合!いいね?

」と指示を出すが、すでに主導権は彼女たちにある。水をかけ合う裸体のシーンは、ただのエロではなく、まるで子供が海で遊んでいるような無邪気さを帯びており、そこに潜む「商品としての身体」との乖離が、後の展開をより残酷に感じさせる。宅見が悪評を浴びせられる瞬間は、観客の同情と笑いが同時に湧き上がる、実に巧妙なバランスだ。夜の浜辺で、ヌード拒否のゆうこと宅見が散歩する。ホテルの部屋では、熊田が弁護士に電話をかける。「90億円の相続人ですからね。あーそりゃもうファーストクラスを奮発してですね」。毘沙門天のお守り、神楽坂の話。チャイムが鳴り、とんぼが入ってくる。

二人でプレイメイトの部屋を物色する。タンスの中の下着を物色する熊田。とんぼが「父もね、麻薬Gメンだったの」と明かし、熊田を動揺させる。白い粉の入った袋を見つけ、「ヤックンよ!」と叫ぶとんぼ。熊田が味見して「上物だ」と言うが、とんぼは「ダイエットシュガーに似てる」と。血液型の話が出る。ホテルの部屋では、半裸の宅見が投稿雑誌を読みながら「どうして女ってのは図々しくて無神経で12歳で成長が止まらないのかな」とぼやく。懐中電灯を持った熊田が入り、ベッドの中の下着に手を入れる。チンポに手が触れる「なんだこりゃ!」と絶叫する宅見。

このシーンは、合宿所時代の実体験の再現かと想像させるほど生々しい。熊田は「遺産相続人を探しに来た」と明かし、依頼人が神楽坂の芸者に産ませた子であること、毘沙門天のお守り、最近ガンで亡くなった芸者の話を語る。キャンペーンガールのフライヤーを差し出す。宅見は協力を拒む。夜の浜辺のシーンは、静かな波の音とゆうこの小さな声が重なり、突然の優しさが浮かび上がる。熊田の電話の声は低く抑えられ、90億円という数字が、バブル期の金銭感覚の異常さを象徴している。下着を物色するシーンの生々しさは、探偵という職業のいかがわしさを、笑いとともに露呈させる。

宅見の絶叫は、単なる驚きではなく、自分の「アレルギー」が現実の身体接触によって崩される瞬間の、コミカルなパニックだ。朝、寝不足のプレイメイトたちと兵頭。バスの中で、時間変更を告げられる。道が違うと気づいたプレイメイトたちに、兵頭が拳銃を出し「おだまり!どこ行こうと私の勝手でしょ!」と天井に向かって撃つ。悲鳴を上げて飛び出す彼女たち。バギーに乗り込むが、クロード(南条弘二)が乗っており、クルーズに乗り込む。船内で兵頭は「さあ、みんなリラックスしてね。朝から鬼ごっこで疲れたでしょ?」と乾杯を強要する。ホテルでは宅見が迎えに行くが誰もいない。

豪邸では「さあ食べて食べて」と食事を勧める兵頭。プレイメイトたちは毒入りを疑い、身代金を疑うが、兵頭は「誰がそんなケチなことを」と否定する。目的は高級娼婦としてアラブのお金持ちやクレムリンの政治家、マフィアに売り飛ばすこと。民間外交だと。泣き出すマリーのエピソードは、「秋葉原のおみやげをアラバマのおみやげにしたかった」という家族思いの設定が、突然の哀愁を誘う。拳銃の銃声がバス内に響き渡る瞬間、それまでの陽気な空気が一変する。兵頭のオネエ口調が、突然の暴力性を帯びて、より恐ろしく聞こえる。

クルーズ船の船内は白く清潔で、そこに強要される乾杯が、奇妙な不協和音を奏でる。豪邸の食事シーンでは、豪華なテーブルセッティングと、プレイメイトたちの警戒心が対比され、「商品」としての彼女たちの運命が、じわじわと明らかになっていく。マリーの涙は、ただの外国人モデルの泣き言ではなく、遠く離れた故郷への想いを、突然の哀愁として画面に投げかける。ホテル前でバスがないことに気づく宅見ととんぼ。熊田が現れ、手分けして探すことに。アロハシャツの警官が現れ、バギーが来る。豪邸ではエアロビを強要されるプレイメイトたち。色仕掛けで金蹴りを試みるが、ライフルを構えられる。

花瓶で反撃し、ジェットスキーやバイクで脱走を試みるが、結局捕まる。草原を走る外人プレイメイト二人のシーンは、エド・ウッド映画のような別撮りで、全裸バッファローの角だけ作り物の視点が挿入され、奇妙なユーモアを醸し出す。アロハシャツの警官の登場は、島ののんびりした空気を再び持ち込み、緊迫感を緩和する。エアロビのシーンは、強制された「楽しさ」が、むしろ不自由さを強調する。色仕掛けからの金蹴り、花瓶攻撃、ジェットスキー脱走と、アクションが次々に繰り出されるが、どこか本気になれない軽さが付きまとう。

草原を走る全裸の二人と、作り物のバッファローの視点は、まるで低予算の特撮を思わせ、観客を思わず笑わせる。エド・ウッドを引き合いに出すのも、この映画の「本気で撮っているのに本気になれない」空気を、的確に捉えているからだ。豪邸でプチ拷問を受けるプレイメイトたち。ダーツ、ねこじゃらし、タバコ。パトカーで探す一行は打ち捨てられたバスを見つけ、神隠しの言い伝えを聞かされる。老婆の祈祷で「離れ小島。青島の方向へ」と告げられ、船をチャーターする。船上で熊田が「女の子の一人ぐらい美味しいことしてるんでしょ?」と尋ね、宅見は船酔いする。血液型の話が出て、AB型を探す。

宅見は「三半規管が敏感なんです」と訴え、砂浜に倒れる。拷問のシーンは、ダーツが壁に刺さる音や、ねこじゃらしが肌をくすぐる音が、奇妙な音響効果として機能し、恐怖と笑いが混在する。神隠しの言い伝えは、沖縄の民話を強引に取り込んだような、安直ながらも味わい深い設定だ。老婆の祈祷のシーンは、突然のスピリチュアルな挿入で、作品のトーンをさらに混沌とさせる。船上の船酔いシーンは、宅見の「弱さ」を強調し、熊田の下世話な質問との対比で、笑いを誘う。三半規管の弱さは、アレルギー設定と並ぶ、宅見の「欠陥」として機能している。シャワールームでマイの後ろ姿、タトゥー、日焼け跡。

レズプレイに励む二人。砂浜でバスローブ姿のマイが現れ、誘拐されたと明かす。銃声が響き、兵頭とケントが現れる。マイを捕らえる。夜の豪邸で拷問が続き、宅見が殴りかかるが多勢に無勢。ゆうこを守ろうとするが、差別だと責められる。兵頭は「高級娼婦」計画を明かし、宅見をサメの餌にしようとする。クロードが「商品になるんじゃないですか?」と提案し、オークションの話になる。シャワールームのシーンは、水滴が肌を伝う様子や、タトゥーの模様が、エロティックでありながらどこか冷たい。レズプレイは、ただのサービスシーンではなく、閉じ込められた女たち同士の、奇妙な連帯を感じさせる。

砂浜での再会は、宅見の安堵と怒りが交錯する。銃声の後の捕縛シーンは、突然の暴力が日常を引き裂く瞬間だ。夜の拷問で宅見が孤軍奮闘する姿は、弱々しい編集者が突然「男」になる、典型的なコメディの転換点でありながら、どこか真剣に見える。ゆうこを守ろうとする行動が、逆に差別と責められる皮肉は、この映画の人間関係の複雑さを象徴している。高級娼婦計画の告白は、バブル期の裏側にある、女性の身体を商品化する冷酷さを、オネエ口調で軽やかに語ることで、より恐ろしく感じさせる。とんぼと熊田は警察に訴えるが、脅迫電話がないと動けないと言われる。

Gメンだと名乗るよう促すが、熊田はジョークだと言い張る。豪邸ではクロードと兵頭が親密になる。クーロン・シンジケート、1997年の中国返還、香港脱出、カナダでの組織拡大。ゴッドファーザーの話。ゆうこと宅見の部屋では、ゆうこがAB型だと明かし、キスを迫る。宅見は一人笑う。警察の対応の遅さは、地方警察ののんびりした空気を笑い飛ばしつつ、事件の深刻さを相対化している。クロードと兵頭の親密なシーンは、ホモエロティックな空気を濃厚に漂わせ、作品全体のセクシュアリティの多様性を示している。

クーロン・シンジケートの設定は、1997年の香港返還を先取りしたような、時代の不安を反映している。ゆうこと宅見の部屋のシーンは、AB型という血液型が、相続人の手がかりとして機能し、キスを迫られる宅見の戸惑いが、アレルギー設定を再び強調する。一人笑う宅見の表情は、純粋な喜びなのか、それとも何か別の感情なのか、観客に解釈を委ねる。朝、プレイメイトたちは諦めムード。宅見は「あきらめるのはまだ早い」と励ます。マイが守衛にキスを迫り、色仕掛けの隙をついて宅見が脱出。海上を走るボートに助けを求める。熊田と合流し、黒澤映画ばりの横ワイプ。

船上でAB型がゆうこだと判明し、熊田がお礼を申し出る。燃料切れで手漕ぎになり、ライフルで撃たれる。熊田が一芝居打ち、仲間だと偽る。諦めムードの朝は、青い海と昇る太陽が、皮肉なほど美しく映る。マイの色仕掛けは、これまでの彼女の奔放さを活かした、痛快な逆転劇だ。ボートでの合流と横ワイプは、突然の本格ミステリーへの転換を、黒澤映画を引用することで茶化している。燃料切れと手漕ぎ、ライフルの銃声は、緊張とコメディが交互に訪れる、この映画らしいテンポだ。熊田の一芝居は、私立探偵の機転を、コミカルに描き出す。豪邸で熊田が上司に扮し、兵頭を脅す。H1計画の話。

だが、引っかかったとバレる。クロードが新しい銃の試し撃ちをしたいと言い、岸壁で銃声が響く。プレイメイトたちは泣き崩れる。「童貞のまんま死んじゃうなんて」との台詞が、宅見の設定を強調する。バイオリンの響きが聞こえ、ゴッドファーザーが登場。黒いハットと真っ赤な服、グラサン。銃声が響き、空手家集団が飛び出す。石垣警察の空手同好会、国際警察の指令。死闘が繰り広げられる。それは燃えよドラゴンのラストばりの大乱闘。クロードは国際警察インターポールの山崎蔵人だった。兵頭は連行される。熊田の扮装シーンは、突然の本格スパイものへの転換で、観客を戸惑わせる。

H1計画の捏造がバレる瞬間の「アチャー」感は、笑いの頂点だ。岸壁での銃声と、プレイメイトたちの涙は、悲劇とコメディの境界を曖昧にする。「童貞のまんま」という台詞は、宅見のアレルギー設定を、最後まで突き通す意地悪さがある。ゴッドファーザーの登場は、バイオリンのテーマとともに、突然の荘厳さを帯び、黒いハットと赤い服のコントラストが、視覚的に強烈だ。空手同好会の乱入は、地方警察の「同好会」という設定自体がすでに笑える。燃えよドラゴンばりの大乱闘は、低予算なりに全力で撮られた、熱いアクションだ。

クロードの正体判明は、二重スパイの定番でありながら、オネエ口調の兵頭との対比で、より痛快に感じられる。何事もなかったように撮影再開。絶壁でのヌードフォト。とんぼがイメチェンし、熊田が荷物持ちを手伝う。ゆうこが脱ごうとするが、宅見は「君の裸、ほかの男に見せたくない」と制止する。90億の話をほのめかす。編集長に電話し、「かじ・ゆうこは脱がせません」「日本のヘフナーを目指すんだ」と浮かれ気分。だが、熊田が現れ、「相続人はとんぼさんでした」と明かす。本名は山口三枝、AB型、昨夜愛の交歓でホクロを確認。逆玉だ。

撮影再開のシーンは、事件が夢だったかのような、突然の日常回帰だ。絶壁のヌードフォトは、これまでの騒動を忘れさせるほど、美しく、しかしどこか空虚だ。とんぼのイメチェンと熊田の荷物持ちは、二人の関係がすでに深まっていることを示す。ゆうこを制止する宅見の言葉は、アレルギー設定を超えた、純粋な想いのように聞こえる。編集長への電話は、浮かれた気分が全開で、90億という数字が、再びバブルの金銭感覚を呼び起こす。相続人がとんぼだったというどんでん返しは、完璧なオチだ。ホクロの確認という下世話なディテールが、探偵の仕事の実態を、最後まで笑い飛ばす。

冒頭と同じ気の抜けた脱力系サウンドが流れ、和洋混在のプレイメイトがおっぱい丸出しで沖縄舞踊を踊る。宅見が真剣に見つめる脇で、とんぼと熊田がイチャつく。撮影旅行が終わり、宅見は画面に向かって「終わったー!」とバンザイ。その感情は、薬丸裕英の徒労感と、観客のそれと交差する。エンディングの沖縄舞踊は、裸体と伝統が強引に混ざり合い、バブル期の「何でもあり」精神を体現している。宅見の真剣なまなざしと、とんぼ・熊田のイチャつきの対比は、誰が得をして誰が損をしたのかを、曖昧にぼかす。バンザイの叫びは、映画を最後まで付き合った観客の徒労感と、完全にシンクロする。

大井利夫監督は、1983年の『ペットントン』でデビューし、いわゆるジャリ番を中心に活躍した。輝かしいキャリアだ。子供向け特撮やコミカルなドラマを手がけてきた監督が、突然このようなエロティック・ミステリーを撮った事実自体が、すでに奇妙だ。映画では『山田ババアに花束を』、Vシネでは『キングの火遊び』『パチスロ物語』。この作品はウィキペディアにすら掲載されていないが、故人の功績に敬意を表したい。終始オネエ口調の兵頭の怪演は、作品に濃厚なホモセクシャルな匂いを添え、元シブがき隊出演の事実と相まって、奇妙な告発のようにも感じられる。

佐藤B作の演技は、ただのオネエキャラではなく、暴力と親密さが交錯する、複雑で魅力的な悪役だ。薬丸裕英の存在は、アイドルから俳優への過渡期のぎこちなさを、そのままキャラクターに昇華させている。この映画は、バブルの残滓を、エロとミステリーとコメディでぐちゃぐちゃに混ぜ合わせた、奇妙な宝物だ。真面目に見れば欠陥だらけだが、頭を空っぽにすれば、笑いと徒労感と、どこか懐かしい虚しさが、心に残る。20年以上前の作品でありながら、今見ても新鮮な、あの時代の空気を閉じ込めたタイムカプセル。大井利夫監督の、忘れられた傑作である。

石垣島の青い海と、安っぽいシンセの劇伴と、おっぱいと拳銃と、90億円と、アレルギーと、ホクロと、逆玉。すべてがごちゃ混ぜになったこの作品を、ただ笑うだけでなく、情熱を持って語り継ぎたい。なぜなら、このような映画は、もう二度と撮れないからだ。バブルが弾け、時代が変わり、エロもミステリーも、もっと洗練されたものになってしまった今、この粗雑で、甘くて、虚しい芳香剤のような映画は、むしろ貴重な遺産なのだ。観客は、シートに沈み込み、頭を空っぽにし、ただただこの奇妙な旅に付き合うしかない。そして旅が終わったとき、「終わったー!」と叫びたくなる。

その叫びこそが、この映画を愛する者の、最終的な賛辞なのである。雑誌グラビアの撮影のため、プレイメイトを連れて石垣島へと向った編集者、宅見恭平(薬丸裕英)。ところが、その一行をつける男がいた。私立探偵の熊田である。彼の目的は、プレイメイトの中にいると思われる90億円の相続人を探し出すこと。そうとは知らずはしゃぎ回るプレイメイトたち。撮影2日目、なんとモデル全員が失踪。果たして彼女らの行方は!?そして隠された巨大な陰謀とは?全世界の男性を魅了するプレイメイトたちが沖縄、石垣島を舞台に繰り広げるおしゃれなミステリー。

開始数秒の耳をつんざくような気の抜けたパッパラッパーというシンセ丸出しの安い劇伴からして見る人間の意思を薄弱にさせる。ああ、これは真面目に見る作品ではない。頭からっぽにして見るべき。何も考えずに楽しめるバブリーな意味のない沖縄ロケだ。沖縄空港に降り立つJAL機。石垣島の美しい空撮。空港内、キャリーケースがベルトコンベアで流れてくる。日本人体型のスーツ姿のヤッくん。シブがき隊解散後間もない(ってほどでもない)仕事で、本当に彼はこの仕事がやりたかったのだろうか。シブがき隊というブランドがなくなれば、ただの元アイドル。バス。バスガイド。

コーディネーター兵頭(佐藤B作)、「私、石垣島の歩くハナコと呼ばれてまして、私の知らないプレイスポット」すかさず「あのー、それ(ハナコ)ほかの会社の雑誌です」と突っ込む宅見。ドライバーのケントを紹介する。「ケントちゃ~ん」と手を振る和洋混在の多国籍プレイメイトたち。「静かに!誤解なき これはあくまで仕事旅行。ハメを外さないように。言うまでもないことですが、旅行中の不純異性交遊は禁止!」「あのー不純異性交遊ってどういうことですか?」プレイメイトから質問が飛ぶと「あのー、ノーラブ・オア・ノーセックス。オーケー?

」スケジュールを確認し、親睦パーティーまでは、プレイメイトたち、それまでは自由時間です。ホテルは塞がっている。満室。肝心の俺の部屋がない宅見。途方に暮れてベンチに座る宅見に声をかけるマイ。「私の部屋ベッドひとつ空いてるよ」「なに言ってるんですか。ダメですよ、そんなの」「じゃあどこで寝るの?」「どこでって。ダメです。出来ません」結局女の部屋に行く。「みんなに知れたらマズいですよ」「私は平気よ。雑魚寝なんてしょっちゅうだもん。先にシャワー使っていい?」「どうぞ」おもむろに下着姿になって着替え始める女を「ストップ!ストップ!あんた向こうでやってよ!」と制止。

白いブラ姿の女。「何これー?」スーツケースの中にエロ本(投稿系雑誌)を見つける。慌てて閉める宅見。「業界研究、ちょっとそういう恰好してると心配だから、向こうで後は・・・」親睦パーティーの様子。ディナーに舌鼓を打つプレイメイトたち「クジラなんか食べる人と仕事できないわ。」「じつはね これ サメよ。」「ああ サメ」「サメよ!」「いいの サメは悪い動物だから ううん おいしい」「宅見くん、お客さん」メガネのスタイリストのとんぼ(あめくみちこ)に肩を叩かれ、宅見、一人離れたテーブルで食べる石巻署のトカチが訪ねてくる。

「大々的にですね、風紀を乱すような写真を撮っていただきますと、島の治安にかかわりますので」「治安?大げさな」「実際野次馬が集まるでしょ?」「ですからちゃんと人払いをしてやりますから」「私がやりましょう」「島の治安のためですから~」会話の途中でプレイメイトたちの声が聞こえる。「あっ食べ物落としちゃった~」拾うフリして美脚を眺める石巻署のトカチ。そして取り巻きと共に去っていく。「あの人ちょっといいよね」「私ちょっとナンパしてこようかな」プレイメイトたちの会話。酒の席。スタイリストわめく「何を偉そうに~私あなたの付き人じゃないわよ!

」「こわ~い、宅見さん」スタイリスト「私にお酒追加してこいって命令すんのよ」「頼んだだけよ」スタイリスト「嘘いうんじゃないわよ!アゴでしゃくったじゃない今?」宅見「大目に見てやってください」スタイリスト「あんたこの子の味方するの。何よ半人前のくせに。女の子の教育 ラリパッパになんか言ってやれば」宅見「まさかこの子たちにライバル意識ですか?」スタイリスト「なに?なんだって?なによこのカイワレ大根!」水をぶっかけられる宅見。スタイリスト「一生そうやってろ!たく」怒ってその場を飛び出していくメガネ女。それを見ながら「さてと、どうやって接近するかな?

」謎の男が腕を組む「さっきは大変でしたね」「お願いですからマイさんはみんなと仲良く」ベッドの上。「みんなに内緒だったらいいでしょ?」「内緒ってさっき違う男ナンパしてたじゃないですか!」押し倒そうとするマイをふりきって宅見。「僕。女性の肌アレルギーなんです。それも成熟した女性の。みんなに内緒ですよ」説明しよう。ヤッくん演じる宅見は、オタクでペドで女性の肌アレルギー(成熟した女性アレルギー)という謎の設定なのだが、実際の彼は、過去には堀ちえみ、三田寛子、早見優、水沢アキとエッチしていて、羨ましい限りである。そしていうまでもなく秀美に中出し、そして岡江久美子。

バーで一人飲んでぼやくスタイリストとんぼ。「なにがライバル意識よ。あんな若いだけの」テーブルに酒が差し出される。あの謎の男(坂本あきら)からだ。私立探偵の熊田だが、この時点では正体を明かしていない。スタイリスト「ごめんなさい。理由のないお酒はいただけませんので」スタイリスト「しつこいわね。下心が見え見えですよ」謎の男「不幸な出会いが多かったのかな?下心とはあまりにさびしいです。スタイリストという仕事も大変ですね。ガキの相手で。今の世の中ガキ社会だから。みんな成熟した女性の扱い方を知らないんですよ」「そうかもしれないわね。どうして知ってるの。

私のこと」「いや、商売柄」「刑事だったりして」「その顔で刑事なんて笑っちゃう」「しーっ!これでも仕事で来たんです。モデルたちの中にコカインの運び屋がいるんです」「えーっ!あの子たち、そこまでワルじゃないわよ。あなたひょっとして麻薬Gメン?」「名前はかっこいいけど報われない仕事です」翌朝。本格的に撮影が始まる。ビーチサイド。おっぱい出しまくるプレイメイトたち。止まるロケバスと「顔色よくないわー。もっとチーク入れたら」スタイリスト、テキパキ動く。宅見「とんぼさん、機嫌直してくれたんですね。恩に着ます」「あたしはいつだってご機嫌よ。

プロですもの」向こうから声がする。「今度スタンバイおねがいしまーす」ハーイと返事するプレイメイトたち。レフ板を持つ宅見。「遅くなりました」と自転車で撮影現場に駆けつけてくる石巻署のトカチ。制止するスタイリストのとんぼと宅見。宅見「あの今日は結構ですよ。ギャラリーもいませんし」「しかし・・・」「あの失礼ですが・・・撮影の雰囲気を乱すっていうか、彼女たちの・・・」カメラマンはプレイメイトたちに撮影スタンバイを促す。「さあ行くよーみんな脱いでー」と指示出しする。「ごめんなさーい」その中のゆうこが逃げて物陰に。「また出たか。ヌード恐怖症の子が。

こういう時は下手に出ちゃだめなの。バシッと言わなきゃ」「バシっとねえ」「裕子ちゃんには言えないか」「どういう意味ですか。説得ぐらい任せてくださいよ」説得に行く宅見。「ごめんなさい宅見さん。お父さん、私の裸の写真なんか見たら・・」裕子、泣く。その様子を遠目に「ダメだ、ありゃ」とんぼは言う。「マジ泣いてるよ。可哀そう」「大体さ、石垣島に来てすぐ撮影するんだもん。あたしだって泣きたいよ」プレイメイトたち。何やらひそひそ話の末に。「ハイ、タッチ。女は女同士。任せてください」宅見を追い払うことに成功する。解決して、やれやれという顔のとんぼ。

そして、GO!バイバーイと撮影を脱走するプレイメイトたち。「コラー!」慌てて追いかけるとんぼと宅見の二人。ロケバスに続々乗り込み、強奪するプレイメイトたち。「職場放棄する気かー!」「どうすんだよ宅見ちゃん~こんなの初めてだよ!」ロケバスは発進し完全に置き去りにされるスタッフたち。宅見の前にバギーカーが止まる。先ほどのコーディネーター兵頭と男ケントが乗っている。「兄さんどうしました。泣きそうな顔して」「いや女の子たちが集団脱走しちゃって」「ここに来るとね、気分がラテン系になるんですよ。遊びたい気持ちはよくわかります。私たち呼び戻してきましょう。

場所は大体察しがついてますから」「ええ、お願いできますか」走り去るバギーカー。バギーカーでの会話。「今度の仕事は楽でいいのケント」「じゃあ運よく見つけたら」「運よくじゃないの。絶対ひっつかまるの。」海周辺にマイクロバスが止まっているのを見つけた二人。アソコだ!ビーチにたどりつくバギーカーの二人。ビーチで開放的にはしゃぐプレイメイトたち。やがて全部脱ぎ捨てて全員ヌードになる。水をかけあって童心に戻ってはしゃぐ。こんなのいらない!

とおっぱい丸出しになる浅瀬に流れ着いたスキャンティーを見て「まさか溺れたんじゃないか」と心配するバギーカーの二人だったが、無事に連れ戻す。「おーい、そろそろ上がってください!宅見さんがおかんむりですよー!」ついでに来る石垣署の例のおまわり「生きててよかったー!」「どっから湧いてきたんだ、このスケベジジイ!」宅見(ヤッくん)「今後こういうことがあったら契約解除します!編集長から伝言です」二度とあんなことをしないと約束させ、またあんなマネをしたら契約解除ですよ!

と釘をさすも、プレイメイトらに、オタク・ロリ・女性の肌アレルギーだと悪評を暴露(ボーロ)され目前で言われ、完全にナメられてしまってる宅見。「明日は朝からジャングルで昨日の撮り残しからやります!9時にロビー集合!いいね?」コーディネーター兵頭「何事もなく一安心ですね。今日はありがとうございました」宅見「じゃあ明日」熊田「お迎えにあがります」夜の浜辺。騒動の発端となったヌード拒否モデルと宅見。

「食欲ないんです」宅見「少し散歩しようか」「今日はごめんなさい私のために」宅見「いいんだよ、もう」ホテルの部屋先ほどまでの麻薬Gメンを名乗った謎の男(私立探偵の熊田)が弁護士に電話をかける。熊田「あっ、もしもし私立探偵の熊田です。弁護士の松村先生は?あっ先生ですか。どうも。待ってくださいよ。いま女たちに接近してるところですから。3人のうちの1人っていうのは確かなんですから。遺産の相続人が判明したら、すぐ連れて帰ります。90億円の相続人ですからね。あーそりゃもうファーストクラスを奮発してですね。え?新しい手がかり?ちょっと待ってくださいよ。お守り?神楽坂?

毘沙門天の。あっわかりました。あのーそれから、××の場所なんですけど、確かに」チャイムが鳴る「ハーイ(やすこ風に)じゃあまた報告します」電話を切る。スタイリストとんぼが入ってくる。「女の子たち食事に行ったの」「じゃあ(部屋に)行くか」プレイメイトの部屋を物色する二人。タンスの中の下着を物色する熊田。「悪いね。こんなことに付き合わせちゃって」「いいのよ、だって刑事の娘だもん」「ええ?」動揺して熊田タンスを閉める。「父もね、麻薬Gメンだったの。だからあなたが報われない仕事だって言ったとき、胸がきゅんとしたの。あなたが」「あのお父さんどちらへ?」「どちらって。

天国よ。もう亡くなったの」「ああ、そう」「売人追い詰めてね、逆に撃たれちゃったのよ」「そう、それはお気の毒にね」とんぼ、白い粉の入った袋を見つける「あー!ヤックンよ!ヤックン!」すると袋を開けて味見する熊田。「うん、上物だ。あっコラコラ」制止を振り切って粉を舐めるとんぼ「コカインって結構甘いのね。ダイエットシュガーに似てる」「ダイエットシュガー?」「ひょっとしてそれかな?」「ねえ?彼女たちの血液型わからない」「さあ?」ホテルの部屋。ベッドで半裸の宅見。

投稿雑誌(当時は合法だった)を読みながら「どうして女ってのは図々しくて無神経で12歳で成長が止まらないのかな」やがて暗くなる部屋。懐中電灯を持った熊田が入ってくる。ベッドの中の下着に手を入れる。チンポに手が触れる「なんだこりゃ!」ギエエエエエ!絶叫する宅見。(合宿所時代の実体験の再現か?)熊田「申し訳ない!てっきりモデルたちの部屋と思ってたんで」「あんた本当に私立探偵?痴漢じゃないの?警察呼ぶけど」「ちょっと待ってください!だから言ってるでしょ!遺産相続人を探しに」「信じがたい話ですね。

あの娘たちの中に90億円の相続人がいるなんて」「本当だから仕方がない。依頼人がかつて神楽坂の芸者に産ませた子なんです」「芸者の子なんていませんよ」「つまりこうなんです。芸者は依頼人と別れた後、ひそかに彼女を生んで里子に出した。毘沙門天のお守りを持たせて。泣かせるお話で」「別に」「その芸者も最近ガンで亡くなりまして。彼女が大事に懐に入れてたのがこの写真」キャンペーンガールの映ったフライヤーを差し出す。「わかった!わかった!ご協力いただいたらお礼差し上げます」「お断りします。それでなくても彼女たちは金と男に貪欲なんです。

撮影終わるまでややこしい話しないでくださいよ~」「間に合わないんですよ~依頼人は85歳の高齢でもう三途の川に漕ぎ出してるんですよ」「(食い気味に)向こうに行ってくださいよ。僕には関係ない話ですから」「冷たいな~」朝。寝不足のプレイメイトたちとコーディネーター兵頭。「眠い~」「早く行かないとね~宅見さんに怒られますよ~」撮影に向かう一行。バスの中。プレイメイトたちと男。プレイメイトの一人「時間変更なんて聞いてないわよ~」熊田「ええ。夕べ急なんですよ。現地に8時でないと間に合わないよって。スタッフの人はもう準備にかかってるんです」バスの車内。「ねえ?

こっちでいいの」「本当だ。ケントくん道が」コーディネーター兵頭「違ってなんかいませんよ」「だって昨日はこんな道来なかったよ」「さっきの道まっすぐ行ったらさ」コーディネーター兵頭は拳銃を出し「おだまり!どこ行こうと私の勝手でしょ!ん?」「やだー!おじさん、それ撮影用の小道具じゃないの?」コーディネーター兵頭「小道具ならさ、あんたたちの脳みそブチ抜けないわよね」天井に向かって撃つ。バスの悲鳴。バスを飛び出すプレメイトたち。都合よく飛び出してきたバギーに乗り込む。兵頭の手下のクロード(南条弘二)が乗っている。「あいつら拳銃持ってるの!」「バカヤロー!

」そしてバギーからクルーズに乗り込むがコーディネーター兵頭「お待たせ、ようこそ石垣クルーズへ。さすがね、クロード」拳銃を持ったクロード「まあ、そういうこと。ベリーソーリーレディース」船内コーディネーター兵頭「さあ、みんなリラックスしてね。朝から鬼ごっこで疲れたでしょ?あたしたちの楽しいクルーズにかんぺえ~かんぺえ~」ホテルの外。宅見、プレイメイトたちを部屋に迎えに起こしに行くが誰も出てこない。豪邸。「さあ食べて食べて、彼ねえ、こんな顔してるけどさ、腕いいのよ。

日本調理師学校卒業」プレイメイトB「よく食べる気になるわね」プレイメイトA「だってお腹空いてんだもん」プレイメイトB「ダメ!毒入りかもしれない」「何が毒入りよ?あんたたち傷物にしたら作戦がパーなの」プレイメイトA「わかった。雑誌社を脅迫して身代金とるつもりね」コーディネーター兵頭「身代金?誰がそんなケチなことを」「じゃあ何が目的なの?」コーディネーター兵頭「うるさい!言う通りしといたほうがあなたたちのためなの!」泣き出す外人プレイメイト、マリー。

I had to go to Akihabara. I told my parents I would get presents in Akihabar「彼女、秋葉原のおみやげをアラバマのおみやげにしたかったんです」「彼女、家族思いなんです」ホテルの前宅見「まったくどうなってるんだろう。出発5分前だっていうのに。コーディネーターも来てないし」とんぼ「宅見くん大変!バスがない!」宅見「あれ~?」熊田「また集団脱走かな?」とんぼ「熊田さん!」熊田「おはようございます!つらいね~こういうときは。自分に非がないのに責任取らされる。お手伝いしましょうか?

お姉ちゃん探し」宅見「結構です!」とんぼ「そんなこと言ってる場合じゃないでしょ!」宅見「チ」熊田「とにかく今はみんなを見つけることが先決です。手分けして探しましょう」とんぼ「心強いわ~」アロハシャツのチャリの男が出現。石垣署の例のおまわりだ。「お待たせしました~9時出発ですね」宅見「なんですその格好」「今日は非番でしてね、これならギョーカイの人にもひけはとらないかなと」バギーが飛び出してくる「すみません!」先ほどまでプレイメイトたちを誘拐していた男が来る。宅見「ちょっと遅いじゃないですか?」「申し訳ない。

ケントがバイクで事故って今日は私が運転です」「いやそれどころじゃない。連中またいなくなったんですよ」「えーなんですって」豪邸。エアロビ。くつろぐプレイメイトたち。ラジカセ。踊る。「なにやってんのみんな踊ろうよ」「そんな気分じゃない」言いながら踊りに加わるプレイメイトたち。怪訝な顔のヒゲの監視役2人。パイパイを押し付けながら「ねえ?踊ろう」と勧誘するプレイメイト。色仕掛けで階下の男を誘惑する。そしてその隙に金蹴り。やっちゃえ!しかしライフルを構えた男が待てい!と江戸しぐさ。その後ろから花瓶をバキーンとぶつけて脳天炸裂させる女一人。警察に!知らせるのよ!

ジェットスキーで脱走。プレイメイトたち。そして一人は海辺のバイクで疾走。運転が慣れていなくてジェットスキーから脱落。クルーズに捕まる。コーディネーター兵頭「洒落たマネしてくれるじゃないの。そうしたらサメが遊んでくれるわよ!あら!ウミヘビよ!おだぶつよ」バイクはこけ、動かせない。結局捕まる。草原を走る外人プレイメイト二人。こんなに走ったのは小学校の運動会以来よ。走るバッファロー。エドウッド映画のような別撮り。なぜか全裸バッファローの角だけ作り物のバッファロー視点のカメラ。この外人2人はなんとか逃げ切る豪邸の一室。「このトンマ!

」オカマ口調でシメられる監視役2人。コーディネーター兵頭「おしおきいろいろ考えてあげたから。まずは人間だ。ご希望の場所はどこ。目?胸?それともアソコ?」ダーツを投げる。「今のは小手調べよ。これから本番」ギリギリのところで外す。プチ拷問を受ける残りのプレイメイトたち。ねこじゃらし「かつてはこの拷問で狂い死んだものもいるわね、モンスター」。タバコに火をつけ、女の頭をバシっと叩く。外人のプレイメイトたちも連れ戻される。パトカー「どうも落ち着きませんな。この格好で運転するのは」プレイメイトたちを探す一行。打ち捨てられたバスを見つける。「ストップ!ストップ!

」「見当たりませんね~」宅見「どうしたんでしょうね。こんなところにバス置きっぱなしにしてね」警察官「もしや神隠しでは。石垣には古い言い伝えがありましてね。島の風紀を乱したものは神隠しに遭う・・・」「まさか」「あなたユニークなおまわりさんですね」祈祷。お婆さん。「苦しいときは神頼みっていうのはあまり好きじゃありませんがね」「しーっ、郷に入れば郷に従えです。神様のお告げです」老婆「離れ小島。青島の方向へ」「やっぱりそうだ、海を探しましょう。船をチャーターしますから」船の上。宅見と熊田と警察官の3人。

熊田「こんなときなんだけどね、きみ、女の子の一人ぐらい美味しいことしてるんでしょ?」「美味しいこと?とんでも、ウォェ」船酔いする宅見熊田「ざっくばらんに行きましょう。体の特徴教えてよ」宅見「編集者を変な目で見ないでください。僕は本当に何もしてないんですよ」熊田「それでよくああいう仕事がやれてるね」宅見「ほっといてくださいよ。で、特徴がなにか手がかりなんですか?

例えば」熊田「例えばね」耳打ちする宅見「あっ、それでこの間ぼくの股間をまさぐっ」(ここで例の合宿所の記憶を呼び起こされるヤッくん)熊田「まあまあまあ、彼女が見つかったら是非おいしいことやってほしいな」宅見「3人と?」「そうそうそう。若いから3人ぐらいへっちゃらでしょ?」ピンクフィルターのかかった妄想イメージショット。ネグリジェ姿のマイ。くしゃみをする宅見。熊田「あ、そうだ。モデルの血液型ぐらい知ってるでしょ?AB型の子いる?」宅見「知りませんよ。興味ありませんから」熊田「あー役に立たない人だ。(指さし)あの島はなんですかー」警察官「黒島です。

神様のお告げとは方向がズレてます」宅見「ストップ!オエエエもう限界です」砂浜。倒れこむ宅見。警察官「都会の人はこれだからなあ」熊田「都会の若いやつはって言ってほしいな」宅見「三半規管が敏感なんです(チャーハン規管と聞こえる)ちっちゃい頃からね、ブランコ乗っただけで酔っちゃうんです。ちょっと置いてくんです?ウォエオエ」熊田「3人で海眺めてたって仕方ないでしょ」青島探したら、帰りに迎えに行きますよ宅見「ちょっと待って!ウォエ」シャワールーム。シャワーを浴びるマイ。ルビー・モレノ風の後ろ姿。肩にタトゥー。日焼け跡くっきりでけつ丸出し。

2人のプレイメイトが入ってくる。「本当に大丈夫?」「必ず迎えに来るからさ」窓からバスローブ姿でこっそり脱走する一人。シャワールーム。「もう冷たいからやめて」レズプレイに励む二人。その外で脱ぎ捨てられた下着を物色するヒゲ。砂浜。「もうダメ・・・喉カラカラ」宅見の前にバスローブ姿のマイ走ってくる。「助かったー!宅見さん怖かった怖かった」「誰が助かったです。仕事ほっぽらかして。まあそこまで反省してるなら、許してもいいけど」「あたしたち誘拐されたの?」「あ?」。コーディネーター兵頭とケントが来る。「なんだ、あの二人じゃないか」「あの二人がとんでもない!」バーン!

銃声が響く兵頭「お待ち、坊やに女。」宅見「悪い冗談やめましょうよ、あの。ギャラについてですね、ご不満がありましたら、僕も編集長にかけあいますから、遠慮なく・・・」兵頭「やだ~ケチくさい話。さ、ほら、抵抗するとぶっ殺すわよ」海へ逃げ出すマイ「キャ~」ブラ外れる兵頭「このアマ~甘く見るんじゃないわよ~」とらえられる夜の豪邸の中。拷問を受けるプレイメイトたち「あきらめの悪い子たちね。この島から逃げられるわけないじゃないの?おまけにこんなのまで連れてきちゃって~どんなおしおきがいい~?あんたもヤラれたいの?

バイセクシャルよ~」宅見「やめろ~離せ~」殴りかかるが多勢に無勢、プレイメイトたちの元にふっとばされるが、またリベンジ宅見「やめろ~その娘にだけは手を出すな~」ヌード拒否のモデルを守ろうとするマイ、他のプレイメイト「その娘にだけはってどういうこと?」「ひど~い差別よね~」ぼこぼこにされるが懲りずに孤軍奮闘する宅見。体格差もものともせずに兵頭「宅見さん、あんた結構男っぽいじゃない?でもそこまでよ。あんたサメの餌になってもらうわよ」ヌード拒否のモデル「待って。宅見さんを殺すなら私もサメの餌になるわ!」兵頭「ほら!ちょっと待ちなさい。そうはいかないのよ。

あんたたちは大事な商品だからね」プレイメイト「商品?なによそれ」兵頭「まあ、その、高級娼婦ってとこかしらね。アラブのお金持ちやクレムリンの政治家やマフィアの怖いお兄さんたちを楽しませれてくれればいいの。この体でさ~悪い仕事じゃないでしょ。つまりその民間外交ってとこかしら」インラン戦争で話題にならなくなった例の島に連れていかれるのか。宅見「あんたたち暴力団か?」兵頭「あんたには答えたくないわよ!さっさと連れておゆき!」クロード「ちょっと待った!ボス!この男、商品になるんじゃないですか?」例の芸能事務所?クロード「へー、近頃ニーズも多様になっている。

生っちょろい男がいいっていうのも案外多いんじゃないんですか?」兵頭「そうかしら?」クロード「オークションでつけましょう」兵頭「クロードがそう言うならね~ユー、イカせてやるか」夜も更けたころ。月も見えない夜空。とんぼ「神様のお告げも空振りだったか」熊田「おまけに宅見さんも消えちまった。これはどう考えても事件だ。本格的な捜査お願いしますよ」警察官「うーん」とんぼ「ねえ、あのコーディネーター朝会ったきり戻ってこないの。

怪しいと思わない」熊田「誘拐事件かもしれない」警察官「うーうー」とんぼ「うなってばかりいないで、石垣警察動員しなさいよ」警察官「そう言われても、犯人から脅迫電話でもないと警察は動けないの~」とんぼ「ねえねえ、この人、警視庁の麻薬Gメンなんだから!名乗ってやんなさいよ!バシッと」熊田「いやいやいや!」警察官「本当ですか!麻薬捜査官っていうのは」熊田「冗談ですよ!ジョーク、ジョーク」とんぼ「ええ?」熊田「これからもう一度宅見さんが消えた島、行ってみませんか?」警察官「夜では手も足も出ませんよ~」熊田「じゃあ明日、朝一から!お願いします!

」警察官「ただしホンカンは明日研修がありますもので。すみません!」走って去っていく。取り残されたとんぼと熊田。豪邸。窓際のベランダでタバコをふかすクロード。2人用の丸テーブルで一人座りワインを注ぐ兵頭。兵頭「クロード、どうもお疲れ様。明日であなたの役目も終わり、お別れかと思うとさびしいわ。ねえこっち来ない?」クロード「次はどちらへ?」兵頭「フィリピンあたりでまた商品を仕入れることになると思うわ。本当に来ない?」クロード「大変ですね」兵頭「あたしたちクーロン・シンジケートには時間がないの。

1997年の中国返還までに出来るだけ米ドルをかき集めなくちゃ」クロード「そして香港脱出。次はカナダあたりで組織の拡大ですか」兵頭「さあ。我らがゴッドファーザーの考えることは予想もつかないわ」さりげなくクロードの隣に座る兵頭「中国政府から香港を買い取るなんて言い出すかもね」そんなにダイナミックなボスなら是非一度お逢いしたい兵頭「いいわ。紹介するわ。でも彼があなたのことを気に入って仲間に入れたいって言ったらどうする?」私は組織に向いてない。どうも自分の欲望にしか忠実になれなくてね。クロードと抱き合う。

おしりをつかむ兵頭「クロード、そういうあなたが好き」クロード「ゴッドファーザーは明日何時に」兵頭「わからないわ・・・」わからないとは・・・兵頭「ゴッドファーザーはいつも奇抜な登場で私たちを脅かすの。それが楽しみみたいよ」クロードの尻を撫でまわす豪邸の一室。ヌード拒否のモデル(かじ・ゆうこ)と宅見ゆうこ「ごめんなさいね。脱ぎたくないなんて手こずらせて」宅見「ううん、急には無理さ。それが普通だよ」ゆうこ「それをわかって寝坊したのに 自分が嫌になっちゃう」宅見「銀行のOLだったんでしょ?なんでモデルに?お金のため?」ゆうこ「それもあるけど。毎日がつまんなくて。

自分を変えてみたかったの。」宅見「わかる気がする」ゆうこ「私ときどきハイになって、こうと思うと後先考えずに動いちゃうの。AB型のせいかしら。」宅見「君、AB型なの?マイとかサキの血液型わかる?」ゆうこ「マイちゃんはB型でサキちゃんは確かO型」宅見「AB型は君だけなんだね?ゆうこ「それがどうしたの」宅見「いや、なんでもない」ゆうこ「宅見さん、目を瞑って」言われた通り目を瞑る宅見。ゆうこ「好き」ゆうこ、その場を去る一人笑う宅見朝。海。太陽が昇っていく。風で揺れる木々。渚は恋のモスグリーン。

窓からプレイメイトたち「もう石垣で泳ぐこともないのね」「サンゴにサインするべきだったわ]テーブルを囲むプレイメイトと宅見。宅見「あきらめるのはまだ早い。愛は人間を強くするか」豪邸のベランダマイ「ねえ私、どこの国におれるの?」守衛「さあね、俺の知ったこっちゃないな」マイ「日本での最後の朝ね」守衛「大丈夫。君ならどこでも楽しくやっていけるよ。毎日エッチしてりゃそれでいいんだろ?」マイ「でも好きな人とエッチするのと、そうでない人とエッチするのは、チーズケーキと漢方薬ぐらいの差があるの。わかる?

」ビヨ~ビヨ~というスリリングな劇半が流れ始めるマイ「毎日漢方薬なんてイヤ。お願いキスして。」守衛「なんだよ、いきなり」マイ「チーズケーキの味インプットしておきたいの」守衛とキスし始めるマイ。色仕掛けの隙をついて後ろから殴りかかる宅見宅見、豪邸を脱出し、海上を走る白いボートに「おーい!助けてくれー」と叫ぶ。気づく熊田「どこへ消えちまったんですか!最近の若者は身勝手でよくないよ!本当にもう!」宅見「熊田さん!警察だ!兵頭がモデルたちを売り飛ばそうとしてるんですよ!」ここで黒澤映画ばりの横ワイプ。船上の宅見と熊田熊田「ほー、かじ・ゆうこがAB型。

お手柄でしたね私のギャラからね、いくばくかお礼さしあげますよ。で、アソコのほくろも確認してくれたんですね」宅見「やめてください。僕たちは純愛なんです。まだキスだって」船、燃料切れを起こす熊田「あれ?」宅見「「え?どうするんですか?熊田「どうするったって。ねえ?」宅見「(小声)だめだこりゃ?手で漕ぐボート宅見「何ぼーっとしてるんですか。潮に流されて逆戻りじゃないですか」熊田「自然の力には勝てませんよ。こうなりゃどうとでもなるわ」宅見「ちょっと・・・」船に乗った男にライフルで撃たれるボート宅見「ほら見ろ。

努力を怠った報い」熊田「一芝居うつか・・」熊田、ボートから顔を出し手を上げる「待てー!私は仲間だ。この通り逃亡者をつかまえたぞ」宅見「何するんですか・・・」熊田「いいから我慢我慢・・・」豪邸の中。ぶっとばされる宅見。プレイメイトたち、兵頭の上司に扮した熊田「逃亡者を出したのは失態だったな」トリガーがカチャと外れる音兵頭の上司に扮した熊田「兵頭、このことは上に報告させてもらうぞ」兵頭「え?ゴッドファーザーに?」熊田「そうだ。ゴッドファーザーに兵頭「いや、それだけは・・・私の命が」熊田「我々の血の結束を乱した結果だ。当然の結果だろう。

警察の捜索がすぐそこまで来ている。頭に手を置け!(プレイメイトたちに命令)」プレイメイトたち、頭に手を置いて移動。熊田「私が商品を受け取ってくる。兵頭。ごくろうだった。」マガジンに銃弾を込める音 装填音が響く兵頭「同志!次のH1計画はいつ実行ですか」熊田「H1計画は今ゴッドファーザーが再検討しておられる。改めて告知することになるだろう」兵頭「わかりました・・・」にやける熊田と宅見、してやったりな顔で互い顔を見合わせる後ろから熊田「お待ち!あんた何者よ!」私はゴッドファーザーに直々に嘘おっしゃい!引っかかったわね。あたしたちにH1計画なんてないの。馬鹿め。

それにクーロン・シンジケートは血の結束なんて言葉使わないの。」アチャー、しまった・・・という表情の二人、宅見と熊田。兵頭「どうせサツね。そのツラは。イタコじゃあるまいし。さっさと始末しちゃいな!」熊田「待ってください!サツなんかじゃない。私はケチな私立探偵で・・・」兵頭「なんだって同じよ!さあ、おやり。その若造もさ。宅見に銃口を向ける兵頭の手下。その手を制止するクロード。クロード「ボス、俺に任してくれ。新しい銃の試し撃ちをしたい」カチャとロード音兵頭「いいわよ。もちクロードの自由にして」外。人質の二人(宅見と兵頭)。

人気のない岸壁で新しい銃を向けるクロード。ドガーン!銃声が響く豪邸の中の窓越しにプレイメイトたち、泣き崩れる。マイとサキ「かわいそう・・・」「童貞のまんま死んじゃうなんて・・・」マイとサキ「(涙で)マスカラ落ちてる・・・パンダみたい・・・」「嫌だ・・・直してくる」ゆうこ「冷たいわ・・・ふたりとも。宅見さん、私たちのために死んだのよ」マイ「私たち今から売られちゃうのよ。安く買われたら悔しいわ兵頭「そうよ・・・安く買われちゃ困るからね」バイオリン、ストラディバリウスの響きが不意に外から聞こえてくるベランダに飛び出す兵頭兵頭「あ~~!

ゴッドファーザーのテーマだわ!そろそろいらっしゃる」船上でバイオリンを弾く、黒いハットと真っ赤な服のゴッドファーザー、グラサンを着けている。ケント「どうぞどうぞ」!あそこ!あそこ!」ゴッドファーザーを乗せた客船が近づいてくる兵頭「ケント!お出迎えしましょう!早く早く!」降りてくるゴッドファーザーと手下たち。「さあ!どうぞどうぞ!商品はきちんと調達してあります!」すると、どこからか銃声が!クロードだ。兵頭「クロード?」すると、どこからか大量の空手家集団が飛び出す。警察官「石垣警察の空手同好会だ!国際警察の指令で逮捕する!

」くそー狙うクロード兵頭の持った銃に命中し宙に舞う。人質のプレイメイトたちを豪邸の中に押し込もうとするヒゲ。そこから飛び出してくる宅見と熊田。二人がかりでやっつける。ゆうこ「宅見さん生きてたのね!」宅見「君を置いて死ぬもんか。ハハハハ」ゴッドファーザーとその手下たちと空手同好会の死闘。燃えよドラゴンのラストの大乱闘ばりに。クロード、ゴッドファーザーに銃口を向けて発射ゴッドファーザー「ギャ~私のストラディバリ~ウス」こっぱみじんに砕けるヴァイオリン警察官「全員逮捕しました」クロード「ごくろうさん」兵頭「クロード!あんた何者なのよ!

」クロード「国際警察、通称インターポールの山崎蔵人である!香港クーロン・シンジケートのゴッドファーザーを逮捕するためにこれまでお付き合い願ったというわけ」兵頭「くやし~い~私を利用したのね~ああ!もう痛いのよ!こう見えても女なんだから!やめて!」」道着の警察集団に連行される兵頭。ストラディバリウスを拾い集めるゴッドファーザー。銃をクルッと回す何事もなかったように撮影再開絶壁の中、プレイメイトとカメラマンたち。

ヌードフォトの撮影カメラマン「ハイ、じゃあサキね、崖のほう見て、うん、そう左足上げようか、ハイ、じゃあ行こう、ハイじゃあ次は上からいくよ」白いバスローブ姿のマイとサキ。視線の先にはメガネを外したとんぼ。「とんぼさん、すっごいイメチェン。どうしたのかな」「うん、磨けば光るタマだったんだ」熊田「あ、トモさん、これ手伝う。いいのいいの、あっこれも」とんぼの荷物持ちを手伝う熊田。遠くから「あの二人もうデキてるのかしら」「間違いないわ」灯台の近くゆうこ「宅見さん、私脱ぎます。宅見さんにこれ以上迷惑かけられません」「いいんだって。

君の裸、ほかの男に見せたくない」「だってそれじゃギャラ返さなくちゃいけないでしょ?半分使っちゃったし」「そんなはした金、目じゃないって。なんたって90億だもん90億。「え?「いえいえこっちの話こっちの話。すべて僕に任せておけばいいんだって。とんぼ「ごめん、ゆうこちゃん。その茶色いやつ(荷物)お願い」どっかへ行く、ゆうこ、とんぼ。編集長に電話する宅見宅見「あーもしもしヘンちゃん、宅見です。何がヘンちゃんって・・・編集長だからヘンちゃん。いや、それより、かじ・ゆうこの件なんですけど、やっぱり脱がせない方向で決めましたから。ええ。どういうわけ?

どういうわけって、編集者としての僕の判断です。ちょっとバカ者はないでしょ?いくら部下だからって失礼でしょ。僕はね、会社辞めてもいいと思ってるんですよ!はいはいはい、とにかくねえ、かじ・ゆうこは脱がせませんから。イカれてなんかいませんよ?なんならねえ、うちの雑誌全部俺が買い取ってもいいんですよ。あ、それにね、ヘンちゃん、あんた嫌な奴だったけど、面倒見てもらったから、まあ僕が雇ってやってもいいよ。へへ。だからイカれてないつってるでしょ。いや、そのうちわかりますよ。雑誌や新聞でね、あの相続。いやいやいや、こっちの話、こっちの話、ほなサイナラ!

」完全に浮かれ気分で電話を切る。「90億あれば、どんな企画だって実現するぞ。そうだ俺はオーナーなんだから。日本のヘフナーを目指すんだ」後ろから熊田が迫ってくる。熊田「あのー」宅見「は」熊田「夢がふくらんでるところ申し訳ないんだけど。相続人はかじ・ゆうこじゃありませんでした」宅見「じゃ、誰なんです?」熊田「とんぼさんでした」二人の視線の先にはとんぼが熊田「実は昨日思わぬ愛の交歓がありましてね、ホクロしかと確認しました」宅見「だってあの母親の持ってたグラビアにはあの三人のモデルが・・・」熊田「ひとつ見逃してたんです。(スタイリスト)とんぼさんの本名。

山口三枝」宅見「ほんとかよ・・・」熊田「ちなみに彼女もAB型でね。」宅見「そんな・・・」熊田「僕ら昨夜のうちに婚約したんですよ。こういうの若い人の間では逆玉っていうらしいですね。君もまあひとつ早く童貞を捨てて。アハハハハハハ」去っていく熊田。冒頭と同じ気の抜けた脱力系打ち込みサウンドが流れ始める。バブル特有。和洋混在のプレイメイト、おっぱい丸出し、沖縄舞踊。真剣に見る宅見その脇でイチャつくとんぼと熊田。沖縄撮影旅行が終わり、プレイメイトたちと別れる宅見。宅見、画面に向かって「終わったー!」とバンザイアタックのポーズで両手挙げて叫ぶ。

その感情は撮影がやっと終わった薬丸裕英の感情の吐露とシンクロし、それは映画を最後まで付き合って見終わった観客の徒労感も交差する。この映画を監督した大井利夫。

1983年、フジテレビ系、東映制作・不思議コメディーシリーズ『ペットントン』で監督デビュー。以後は、東映制作作品のテレビドラマ(特撮など)を中心に活躍し、2時間ドラマでも多くの作品を撮った。

『ペットントン』(1983年 - 1984年 フジテレビ、東映)※監督デビュー作品 『どきんちょ!ネムリン』(1984年 - 1985年 フジテレビ、東映) 『勝手に!カミタマン』 『スケバン刑事II 少女鉄仮面伝説』(1985年 - 1986年 フジテレビ、東映) 月曜ドラマランド『悪魔くん』(1986年 フジテレビ、東映) 『スケバン刑事III 少女忍法帖伝奇』(1986年 - 1987年 フジテレビ、東映) 月曜ドラマランド『女だらけ』(1987年 フジテレビ、東映) 『少女コマンドーIZUMI』(1987年 - 1988年 フジテレビ、東映) 『藤子不二雄の夢カメラ』(1988年 フジテレビ、東映) 『花のあすか組!』(1988年 フジテレビ、東映) 『電脳警察サイバーコップ』(1988年 - 1989年 日本テレビ、東宝、読売広告社)いわゆるジャリ番とけなされる番組ばかりだ。

輝かしいキャリアで、すごい作品ばかりではないか!見ていないので論評のしようがないがしかし映画のほうは『山田ババアに花束を』の1本だけ。Vシネ作品として、『キングの火遊び』(1991年) 『パチスロ物語 すられてたまるか』(1994年)。この『プレイメイトは誘拐がお好き』に至っては、担当者の怠慢か、故人の意志ゆえか、ウィキペディアにすら掲載がされていない。記録にも批評にも決して残らない作品ではないかもしれないが、私たちを楽しませてくれた故人のその功績に敬意を表そうではないか。終始オネエ口調の兵頭(佐藤B作)の怪演といい(モデルはJさん?

)あっちこっちに濃厚なホモセクシャルな匂いが作品に花を添えている。元シブがき隊が出演していることからも明らかだ。彼はなぜ出演したのか。形を変えた問題の告発ではないか。

相關熱點視頻

公益宣傳欄/說出你的聲音
セクシーレディは誘拐がお好き (1991) Toshio Ooi | 八九六四